日本各地で熊の出没が相次いでいるなか、飛行機の離着陸に支障をきたす可能性がある野生動物の駆除対策として、北海道釧路機場は本日、新たに導入した狼型ロボット「怪獣狼」を報道陣に初公開しました。

読売新聞および釧路新聞によると、今回釧路機場に導入された「怪獣狼」は、長さ168センチメートル、幅78センチメートル、高さ100センチメートル、重量約120キログラムの自走式装置で、除草や除雪作業も可能なYARBOと統合されています。

この装置は、自動車のクラクション程度の音量で、犬の鳴き声や人の声など、動物が嫌がる50種類の音声をランダムに再生できます。また、GPSを搭載しており、太陽光で充電されるバッテリーを用いて動作します。電力が低下すると、自動で充電ステーションへ戻ります。

走行速度は時速1〜2キロメートルで、機場の管理区域周辺にある約250メートルの道路を往復するのに15〜20分かかります。24時間体制で巡回が可能で、移動中は威嚇音を発しながら除草作業を行い、夜間には光を発して存在感を示します。

北海道機場会社(HAP)によれば、釧路機場では2024年度から「怪獣狼」による実証実験を開始しています。その結果、ロボット稼働中はキツネやウサギなどの小動物の出没が過去と比較して約60%減少しました。これにより、野生動物と航空機の衝突リスクが低下し、職員が臨時で駆除活動に出動する回数も減り、人的負担の軽減と効率化が図られています。

HAP釧路機場事務所の機場運営部長、三上暁洋氏は「この装置が空港の安全確保に大きく貢献していることが確認できた。現場での経験を積み重ねながら、さらなる安全性の向上に努めていきたい」と述べました。

一方、「怪獣狼」を開発した太田精器の社長、太田裕治氏は「安全性が極めて重要視される空港という環境で成果を上げられたことに大きな手応えを感じている。今後は熊の出没に悩む地域にもこの技術を広げていきたい」と語りました。(編集:黎婧)

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:新製品
  • 製品・サービス:YARBO / 野生動物駆除ロボット