(中央社記者 曹亞沿 、黃旭昇 新北15日電)新北市の議員が、烏來区と坪林区に公共托育施設(公托)が存在しないことについて批判を展開しました。5月の市政総質疑において、民進党新北市議員の陳乃瑜氏は、これらの偏郷地域における公托資源の不足を問題視し、市府の改善を求めました。
しかし、社会局の回答では、公托の設置基準として「0歳から満2歳未満の人口が200人以上」であることを強調。烏來区の該当年齢層の人口は106人、坪林区は25人にとどまっているため、正式な公托の設置は見送られ、代わりに「公共親子中心」と臨時托育サービスで対応していると説明しました。
陳乃瑜議員は、「子どもがどこに生まれたかで、公共托育を受けられるかどうかが決まるべきではない」と指摘。市府が公共親子中心を『免罪符』のように用いていると批判し、これは形だけの対応にすぎないと述べました。親子中心はあくまで親子のふれあいや親職講座の場であり、保護者が就労するために必要な長時間の托育ニーズには応えられないとしています。
同議員は、偏郷だからこそ政府が積極的に支援すべきであり、人口が少ないことが公托設置の『理由なき拒否』になってはならないと主張。人口が基準に満たなくても、托育のニーズが存在することは明らかだとし、市府に対して公托設置基準の見直しと、地域に応じた実質的な公托施設の整備を求めました。
これに対し、新北市社会局は、2023年3月から5月にかけて各偏郷地域の施設を調査・検討した結果、2023年内にすべての区に1か所ずつ『定點臨托』の据点を設置する予定であると発表しました。今後は『兒童托育服務法』およびその施行規則に合わせて、コミュニティ型や先住民部落型の互助式托育の実現可能性についても評価していくとしています。また、適切な場所を確保し、托育サービスの提供を進める予定です。
社会局によると、新北市には現在130か所の公托があり、定員は6565人で全国最多です。また、偏郷地域では祖父母と孫による隔代教養の家庭が多く、こうした家庭のためのコミュニティ型親子空間の需要があるとして、2014年(103年)から12か所の公共親子中心を設置。高齢者と就学前児童が共に遊び、学ぶためのサービスと、やさしい空間を提供しています。さらに、2023年(112年)から托育人材の育成を積極的に推進しており、区公所や団体と連携して親職講座や育児指導などのサービスを継続的に提供しています。(編集:林恕暉)1150715
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- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース
- 製品・サービス:公共托育サービス