2007年生まれの全紅嬋選手は、14歳でオリンピック金メダルを獲得し、2024年大会でも2つの金メダルを手にした「天才少女」として知られる中国史上最年少の三冠達成者です。しかし、栄光の陰で、今年3月末のインタビューで体重管理やネットいじめについて語る際、涙ながらに「もう私を罵倒しないで」と懇願する場面がありました。

ネット上では「水花征服者連盟」と称する微信(WeChat)グループが全選手を執拗に中傷していたと噂されています。メンバーには国家代表チームの同僚や専門記者、審判員らが含まれているとの疑惑も浮上していますが、公式な確認は取れていません。全選手が所属する広東省の訓練センターは警察に通報し、法的措置をとる姿勢を明らかにしました。国家体育総局もこの対応を支持し、スポーツ界を蝕む歪んだ「ファン文化(飯圏文化)」を断固として拒絶すると声明を出しました。

最高検察庁が主管する『検察日報』は、200人規模のグループが存在し、グループの規約に「全選手以外への攻撃は禁止」と明記されていた実態を「身の毛もよだつ」と糾弾しました。同紙は、このようなグループでの侮辱や誹謗中傷は名誉毀損に当たり、投稿者だけでなく管理責任を怠ったグループオーナーも法的責任を問われる可能性があると指摘しました。

『毎日経済新聞』は「全選手は誰にも金メダルを借りておらず、完璧な人物像を演じる義務もない。彼女には太る権利も、失敗する権利も、落ち込む権利もある」と擁護しました。また『人民網』は、スポーツ界で加速するファン文化の過激化に対し、プライバシーの侵害や悪意ある攻撃といった異常事態を厳しく批判しています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:ニュース
  • 原文内の日付2024年 (金メダル獲得) / 今年3月底 (インタビュー)