【中央社カルカッタ18日】カルカッタの新たな製革工業地帯「バンタラ」に車で近づくと、鼻を突く強烈な異臭が漂ってくる。客家華人の鍾加海氏は「これが工場がここへ移転を余儀なくされた理由だ。今やここでも住民から苦情が出ており、将来また移転が必要になるかもしれない」と語り、製革業で生計を立ててきた客家の人々の終わりのない漂泊の苦悩を吐露した。

かつて、カルカッタの華人街「タングラ」には製革工場が立ち並び、客家華人たちはこの産業を通じて財を成し、同地に根を下ろした。インドの人口の約8割を占めるヒンドゥー教徒にとって、神聖な動物である牛を殺して皮を剥ぐことはタブー視されており、非ヒンドゥー教徒である華人たちがこのニッチな市場に目をつけ、川上から川下までの一貫したサプライチェーンを築き上げたのが始まりである。

しかし、製革工程で生じる悪臭や排水は深刻な公害問題となり、政府の介入により郊外のバンタラへの移転を強制された。多額の資金力がある一部の経営者は新天地で再出発を果たしたが、多くの工場は廃業に追い込まれた。現在、教育機会の拡大やグローバル化の影響もあり、若年層は海外流出を選択し、かつての繁栄を知る商店街も衰退の一途をたどっている。

成功例の一つである廖聖龍氏は、父親の急逝を受けて家業を継ぎ、バンタラで環境配慮型の工場運営に取り組んでいる。しかし、周辺の多くの工場では依然として排水浄化設備が不十分であり、化学薬品や動物油脂を含んだ汚水が排水溝に溢れ、悪臭を放っているのが現状だ。鍾加海氏は「問題が解決されず抗議が激化すれば、再び強制移転の運命が待ち受けている」と強い懸念を示している。

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  • 出典:中央社 CNA
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