【中央社】AI演算能力の向上に伴う電力需要の爆発的増加を見据え、IC流通大手の大聯大控股(WPGホールディングス)が戦略的配置を加速させています。同社傘下の世平(WPI)は、半導体設計メーカーの晶豊明源(BPS)と提携し、同社のマルチフェーズコントローラがNVIDIAのプラットフォームで既に量産されていることを発表しました。さらに、AMDなどのプラットフォームにおいても認証を取得済みです。

世平によると、AIサーバーやハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の進化により、電源システムは次世代演算基盤の要となっています。GPUの消費電力増大に伴い、ラックあたりの電力密度は3〜5kWから30〜100kW以上に急上昇しており、従来の電源ソリューションでは電圧降下や応答速度、電力損失といった課題が浮き彫りとなっています。そのため、ナノ秒レベルの過渡応答、98%を超える変換効率、48Vアーキテクチャへの対応などが必須となっており、これらを満たさない場合、AI演算クラスターは信頼性のボトルネックに直面します。

世平と晶豊明源は共同で「AIサーバーおよびHPC電源ソリューション」に関するオンラインセミナーを開催し、次世代電源技術を議論しました。晶豊明源のHPCソリューション担当ディレクター、胡衛波氏は、AIの爆発的成長が電源メーカーにとって技術的試練であると同時に、新たなビジネスチャンスでもあると指摘しました。

同氏は、晶豊明源が高性能アナログおよびミックスドシグナルIC設計の易沖(ConvenientPower)を買収したことで技術力が強化されたと説明しました。その結果、マルチフェーズコントローラ製品がNVIDIAのプラットフォームに採用されたほか、AMDなどの主要プラットフォームでも展開が進み、データセンターサーバー、PC、グラフィックボードなどの分野を網羅しています。世平は2024年10月に晶豊明源の販売代理権を取得し、同社の市場拡大を強力にサポートしています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:提携
  • 製品・サービス:多相控制器(マルチフェーズコントローラ)