スイスの複数の大都市でハトの大量繁殖が問題となっており、街の汚れや感染症のリスクが懸念されています。チューリッヒ市は、ハトの糞による汚染対策として殺処分と給餌禁止令を継続していますが、これに対し動物愛護団体や市民から抗議の声が上がっています。
最近、チューリッヒ市内で職員が籠でハトを捕獲し、気絶させて首を折る方法で殺処分する様子が撮影されました。この動画がSNSで拡散されると、市の公式Instagramには批判が殺到し、コメント機能が停止される事態となりました。市当局は、市内では年間約80トンのハトの糞が発生しており、環境問題として放置できないと説明しています。現在、年間約910〜1727羽が殺処分されています。
市は2023年1月から給餌禁止令を施行していますが、市民の同情心や認識不足により効果は限定的です。一方、ルツェルン市では2001年から「都市のハト・ルツェルン」計画を推進しており、鳩舎を設置して専門家が管理し、偽卵への交換で繁殖を抑制しています。ルツェルン市でもかつては年間約1000羽を射殺していましたが、現在はその数は大幅に減少し、年5回程度の限定的な実施にとどまっています。首都ベルンでも同様に偽卵を用いた個体数管理が行われています。
「スイス都市ハト協会」は、殺処分では根本的な解決にならないと批判しています。同団体は、鳩舎での集中管理と卵の数による繁殖抑制を推奨しています。市民からは、生態系のバランスを尊重しつつ、殺処分については慎重な評価が必要であり、人間と動物が共存できる環境作りが重要だとの意見が聞かれます。
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- 出典:中央社 CNA
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