米連邦第5巡回区控訴裁判所は21日、テキサス州政府が公立学校に対して聖書の「十戒」を掲示するよう義務付けることを認める判決を下しました。この決定は、宗教的価値観を教室へ取り入れようとするキリスト教保守派にとって大きな勝利となりました。

AFP通信によると、120ページにわたる判決文は、各教室に十戒の掲示を義務付けた州法「上院法案10号(SB10)」を巡り、多様な背景を持つ児童の保護者から提起されていた訴訟に対するものです。裁判所は、十戒の掲示義務が「生徒や保護者の良心を不当に抑圧するものではなく、原告側はSB10が宗教の自由を著しく侵害することを立証できなかった」と指摘しました。

ニューオーリンズに拠点を置く同裁判所は、SB10が米国憲法修正第1条の「政教分離条項(国教の樹立や特定の宗教を優遇することを禁じる条項)」にも違反しないとの判断を示しました。

テキサス州の学区や保護者、および米自由人権協会(ACLU)は、子供の宗教教育は公立学校ではなく家庭や信仰コミュニティが担うべきだとしてSB10を提訴していました。ACLUは声明で「極めて失望した。本判決は憲法修正第1条の根本原則や、拘束力のある最高裁判例に反するものだ」と強く批判しました。

一方で、共和党のケン・パクストン司法長官は判決を歓迎し、「十戒は我々の国家に深い影響を与えており、生徒が日々学ぶことは極めて重要だ」とSNSに投稿しました。

この議論を呼んでいる案件は、最終的に連邦最高裁判所へ持ち込まれる可能性があります。ACLUは、最高裁に控訴して判決の覆しを求める方針を明らかにしました。

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:アメリカ自由人権協会(ACLU)