在韓米軍のザビエル・ブランソン司令官は21日、米国が中東での紛争対応を目的として、韓国に配備されている重要なミサイル防衛システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を移転させたという報道を否定し、同システムが現在も朝鮮半島に配備されていることを強調しました。

ワシントン・ポスト紙は今年3月、米国防総省がTHAADの一部設備を韓国から中東へ移転させていると報じていました。THAADは高高度で弾道ミサイルを迎撃するシステムであり、北朝鮮の核の脅威に対抗するため韓国に配備されています。

上院委員会での公聴会において、ブランソン司令官は、THAADの移動が北朝鮮に対する抑止力を弱めるのではないかという懸念について問われ、「THAADシステム自体は移動させておらず、現在も朝鮮半島に配備されている」と回答しました。一方で、弾薬の配置転換や、昨年6月の対イラン作戦に関連したレーダーの先行配備などがあったことを認め、こうした動きが誤解を招いた可能性があると説明しました。

ブランソン氏は、一部の設備はまだ戻っていないものの、THAADシステム本体は半島に留まっており、今後も継続して配備される見通しであると述べました。また、韓国側でもこの報道を受けて議論がありましたが、韓国政府は米軍の武器配置に関わらず、北朝鮮の脅威を抑止する能力は維持されているとの見解を示しています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:ワシントン・ポスト
  • 製品・サービス:THAAD (終末高高度防衛ミサイル)