【サンパウロ22日中央社】「第1回化石燃料からの転換に関する国際会議」が24日からコロンビアのサンタ・マルタで開催され、約60カ国の代表がエネルギー転換について協議する。ブラジルが昨年のアマゾンでのCOP30で提示した「エネルギー転換ロードマップ」は、80カ国の支持を得ており、正式文書には含まれていないものの、今回の会議における主要な議論の軸となっている。
コロンビアとオランダが共同主導する本会議は、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の公式交渉の一部ではなく、補完的なプラットフォームとして機能する。主な議論テーマは、経済的依存の克服、エネルギー供需の調整、国際協力と気候外交の推進の3点である。会期中には多国籍の科学チームの設立や「市民集会」が予定されており、28日から29日にかけては首脳サミットが開催される。
ニュースサイトUOLによると、ブラジルは本会議で重要な役割を担う。ブラジルが提唱した「エネルギー転換ロードマップ」は、化石燃料の段階的廃止、再生可能エネルギーの推進、森林伐採の削減に向けた具体的な行動指針を示すものだ。この政治的イニシアチブは既に80カ国から賛同を得ており、ブラジル政府は各界の意見を集約し、今年11月のCOP31にて最終的な計画案を提出する予定である。オーストラリア、カナダ、メキシコ、ノルウェー、EUなどの主要なエネルギー輸出国も支持を表明しているが、米国、中国、インドは不参加となっている。
環境保護団体である世界自然基金(WWF)は、各国に対し「強力な政治的シグナル」を発信し、新たな化石燃料開発の中止や補助金の段階的廃止、公正な転換プロセスの確保を求めている。また、グリーンピースはアマゾン川河口での石油掘削計画が取り返しのつかない生態系への悪影響を及ぼすと警告した。
さらに、ペルシャ湾の緊張情勢により世界の石油・ガス供給の約2割が阻害され、原油価格が1バレル100ドルまで急騰している現状が、会議にさらなる緊迫感をもたらしている。ブラジルのメディア「O Globo」は、専門家の分析を引用し、エネルギー安全保障と気候変動対策を同時に検討する必要があると指摘。ブラジルは再生可能エネルギーやバイオ燃料での進展を背景に、グローバルサウスの転換を主導するポテンシャルを有していると評価した。
分析によると、本会議は世界的なエネルギー転換の重要な節目とされており、COP28の「化石燃料からの移行」という合意の延長線上に位置し、COP31への布石ともなる。ブラジルが多国間協力の架け橋となり、コミットメントを具体的な行動へと変えることが各国から期待されている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:イベント
- 関連組織:グリーンピース
- 製品・サービス:エネルギートランジション・ロードマップ