中央社によると、エバーグリーン海運(長栄海運)は24日、決算説明会を開催し、2026年の海運市場について不確実性が高く、変動が激しいとの見通しを示しました。中東情勢の影響と油価の上昇により、3月から運賃が回復傾向にあり、3月・4月は貨物量も明らかに増加しています。5月中旬にはさらなる運賃の上昇が期待されています。
同社の業績に関し、2026年第1四半期の売上高は865億6000万台湾ドルとなり、前年同期比で約21%減少しました。平均運賃は1TEUあたり959ドルで前年比約21.5%の減益となった一方、貨物量は264万TEUと前年同期比で1.58%微増しており、量的な回復傾向が見られます。同社グループの運航能力は現在世界7位であり、今年第3四半期には200万TEUというマイルストーンに到達する予定です。
呉光輝総経理は、多くの荷主が当初は運賃の下落を見込んでいたものの、中東情勢の影響で3月末から運賃相場が反転したと指摘しました。インフレ懸念から荷主が在庫確保を急いでおり、第2四半期から第3四半期の業績には前向きな見通しを持っています。ただし、今後の最大のリスク要因は戦争によるコスト増とエネルギー価格の変動であり、市場需要やインフレへの影響は注視が必要としています。
長期的契約については、欧米航路で新規顧客との契約交渉を進めており、油価上昇を背景に昨年の水準を下回らないよう調整を図っています。また、地政学的リスクによる港湾の混雑や、異常気象によるパナマ運河の通行制限などが再発するリスクについても警戒を強めています。
最後に、米中貿易の依存度が低下し、生産拠点や輸出先が東南アジア、特にベトナムへシフトしている現状について、同社は運航ルートの戦略的な配置を最適化し、これに対応していく方針を明らかにしました。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:調査
- 製品・サービス:コンテナ輸送