【中央社】新北市刑事警察大隊は24日、ネット上の架空取引詐欺が組織化している現状について報告した。統計によると、今年1月から3月にかけて、人気コンサートのチケットやゲームのトレーディングカードの販売を装った詐欺事件を計135件摘発し、関与した137人を逮捕した。これらのグループは、広告掲載、現金回収、資金洗浄(マネーロンダリング)などの役割を分担し、組織的に犯行に及んでいた。
市警局は、内政部警政署が実施するネット詐欺掃討キャンペーンの一環として、165反詐欺プラットフォームのビッグデータを分析し、犯行手法を特定。科学捜査を通じて容疑者を絞り込み、詐欺グループの首謀者や資金の流れを追跡した。その結果、今年第1四半期に137人を逮捕し、詐欺グループの活動網を解体した。
市刑大経済組の張恵慈組長は、中央社の取材に対し、今年は日本のある人気ゲームの30周年記念にあたり、カード市場が過熱していることが詐欺の標的になっていると指摘した。詐欺グループは異常な低価格で買い手を誘い込み、私的な送金を要求して代金をだまし取る手口を多用している。
張氏の分析によると、以前は個人による小規模な詐欺が中心だったが、現在は組織化が進んでいる。海外のIPアドレスからSNS(FacebookやInstagramなど)にアカウントを開設し、人気カードの共同購入やチケット販売を装うほか、入手困難な心理を利用して即時の支払いを催促する手口が目立つ。また、平台の決済システムを回避して直接送金させる手法も増えている。国内のメンバーは、口座管理、現金回収、資金洗浄、仮想通貨への交換といった役割を分担している。
警察当局は、資金の流れを追跡して国内の拠点は摘発できているものの、海外からの犯行には限界があるとし、市民に対しては信頼できる正式なプラットフォームを利用するか、対面での取引を行うよう注意を呼びかけている。なお、新北市警の統計では、今年第1四半期の詐欺件数は6,431件で、前年同期と比べて651件減少し、被害総額も約6億2400万台湾ドル削減されるなど、詐欺対策に一定の成果が表れている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:調査
- 製品・サービス:ネット偽販売詐欺 / コンサートチケット