フランスの旅行作家であり社会起業家でもあるリュドヴィック・ユブレ(Ludovic Hubler)氏は、世界各地を旅してきた経験を持ちますが、これまで台湾を訪れたことはありませんでした。彼は「平和の道(Les Routes de la Paix)」と名付けた新たなプロジェクトの一環として、10歳の息子セバスチャン君を連れて初めて台湾を訪問し、バイクで島内を巡りながら台湾の人々の声に耳を傾ける予定です。

1977年生まれのユブレ氏は、2002年に大学院を修了後、5年間で60カ国以上をヒッチハイクで巡る旅を行い、その経験を綴った著書はフランスでベストセラーとなりました。また、非政府組織「Travel With a Mission」を設立し、市民参加や公益プロジェクトの推進にも力を入れています。

今回の「平和の道」プロジェクトは、紛争後や極度の貧困、社会的分断、あるいは緊張状態にある地域を2〜3年ごとに訪れ、映像や書籍を通じてその現状を伝えるものです。その最初の目的地として、地政学的なホットスポットである台湾が選ばれました。ユブレ氏は、台湾で最も一般的な移動手段であるバイクで息子と共に旅をすることで、現地の生活に深く触れたいと考えています。

ユブレ氏は、この旅が息子にとって最高の教育になると語ります。デジタル機器から離れ、世界が直面する課題を肌で感じ、自ら問いを立てる力を養ってほしいという願いから、学校を3週間半休んでの同行を決めました。5月から6月にかけて、金門島や台北を訪れ、西海岸を南下するルートを計画しています。また、6月に台北で開催される国際ロータリー年次大会で、ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユサフザイ氏の講演を聴くことも楽しみにしています。

ユブレ氏は、「異なる文化を持つ人々との前向きな交流は、より良い世界への一票になる」と信じています。彼は、今回の旅を通じて、台湾の人々の声を世界に届け、平和や発展、そして人類が一つであるというメッセージを伝えていきたいと意気込んでいます。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:イベント
  • 製品・サービス:平和の道 (旅程)