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中央通信社ニュース
(中央社シンガポール25日総合外電報道)海運データによると、イラン戦争の勃発以来、世界最大の船舶給油港であるシンガポールにおいて、ロシア産燃料油の輸入が大幅に増加している。これは、世界のエネルギー市場の混乱が続く中、現地のトレーダーが失われた中東の供給源をロシア産石油で代替していることを反映している。
英紙「フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)」の報道によると、2月28日に米国とイスラエルがイランに対して開戦し、ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)が封鎖された結果、航空燃料や船舶用燃料などの重要な石油製品が不足する事態となっている。
エネルギー貨物市場データ会社Vortexaのデータによると、ペルシャ湾を経由してシンガポールに出荷される燃料油は、1月と2月の合計で日量52万2000バレルだったが、3月と4月の合計では日量33万6000バレルに減少した。一方、ロシアからの燃料油は日量37万2000バレルから58万5000バレルへと増加している。
さらにVortexaは、シンガポールが今月輸入したロシア産燃料油はすでに昨年の月間平均の2倍以上に達しており、2016年以来の最高水準を記録する見通しだと指摘している。
「エネルギー・クリーンエアー研究センター(Centre for Research on Energy and Clean Air)」のデータでも、シンガポールが3月に輸入したロシア産石油製品は2月に比べて倍増しており、中でも燃料油の増加幅が最も大きいことが示されている。
また、海事データ会社Veson Nauticalのデータによると、今年に入ってからすでに約20隻のロシアのタンカーがシンガポール関連の錨地に停泊しており、これは昨年同期のわずか5隻の4倍に上る。
ロシア産燃料油は主要7カ国(G7)および欧州連合(EU)の制裁を受けており、加盟国は輸入を禁じられているが、業者は1バレルあたり45ドルの価格上限の範囲内であれば取引が可能である。一方、米国は原油価格の高騰を和らげるため、ロシアの海上輸送石油に対する制裁を一時的に免除している。
シンガポールは特定のロシア産石油製品に対して制裁を実施していないが、トレーダーが欧米の海運サービスを利用する場合は、価格上限の規定を遵守する必要がある。
エネルギー情報会社Rystad Energyのアナリスト、パオラ・ロドリゲス=マシウ(Paola Rodriguez-Masiu)氏は、世界の燃料供給源がシンガポールに向かっている理由は、同地域が他地域よりも高い価格を提示しているからだと述べている。
さらに同氏は、「欧州は極めて大きなリスクに直面している。シンガポールがより高い価格を支払っているため、現在まだ確保可能なわずかな供給量も、そこへ流れている可能性が高いからだ」と警告している。(翻訳:張正芊)1150425
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FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース
- 関連組織:Vortexa / エネルギーとクリーンエア研究センター (Centre for Research on Energy and Clean Air) / Veson Nautical