米国とイランの戦闘の影響が、中国浙江省義烏の対外貿易に波及している。中東地域からの受注量は前年比で50%以上減少した。例年、ラマダン(断食月)は義烏の対外貿易において中東向け出荷の最盛期にあたるが、戦闘によってこれまでのリズムが崩され、中東市場を主力とする一部の店舗は休業や廃業の圧力に直面している。

義烏は国際的な雑貨の主要卸売市場の一つであり、「世界の雑貨の都」という異名を持つ。中国新聞週刊が25日に報じたところによると、義烏の対外貿易は米国とイランの戦闘による影響を受けており、業者は正常な出荷ができず、中東市場を主力とする店舗の存続が脅かされているという。

「中東での戦闘によって、ラマダンの消費繁忙期のリズムが狂ってしまった」。義烏で対外貿易ビジネスを手がける于慶文(仮名)氏はそう話す。中東地域のラマダンは義烏の対外貿易の出荷最盛期だが、米国とイランの戦闘が今年の従来のリズムを乱した。サプライヤーは残代金を回収できないことを懸念して出荷を一時停止し、中東の顧客も商品を受け取れないことを心配して、売り手に「まだ発送しないでほしい」と連絡してきているという。

イラク、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などの国々は、義烏の中東市場における主要な取引相手である。例年ラマダンの前には、中東の輸入業者が食品や日用品を集中的に仕入れる。于氏によると、義烏のある小規模な日用品サプライヤーの場合、例年のラマダン時期の受注量は50%から100%増加していたが、今年3月から4月の売上はわずか100数万元(約460万台湾ドル)にとどまり、平時の10分の1にも満たなかったという。

于氏の観察では、最近市場で中東地域の顧客の姿は約5割減少した。しかし、対外貿易業者のWeChatグループでは、スペイン語翻訳の需要が目立って増えている。国際線の運航は4月から徐々に再開され、南米の顧客がその穴を部分的に埋めており、これまで中東ビジネスを主力としていた一部の業者も南米市場へと軸足を移し始めている。

もっとも、于氏は実情を打ち明ける。南米の顧客が仕入れる単価はより低く、取引規模も小さい。同じ商品で比較した場合、コンテナ1本あたりの利益は中東向け受注の5分の1にしかならない可能性がある。南米の顧客は中東顧客の穴を完全に埋めるには至っておらず、中東市場を主体としてきた一部の義烏の業者は、売上高と利益が急減したことで、休業や廃業の圧力に直面している。

義烏越境EC協会の徐儼会長は以前、メディアに対し、協会内で主に中東市場を手がける業者の受注量が明らかに減少しており、一部の中東地域向け受注量は前年同期比で50%以上落ち込んだと明らかにした。

戦闘は対外貿易に多くの不確実性をもたらしている。深セン越境オンライン集団の創業者である孫漢山氏は、この不確実性の背後にある根本的な圧力は資金繰りだと指摘する。工場での生産、海上輸送、海外倉庫の配置など、あらゆる段階で在庫を抱える必要があり、資金は軽く見積もっても数千万台湾ドル単位で必要となる。これが業者の重圧となっているのだ。

孫氏は、戦後には市場が必ず反発し、新たな需要が生まれると述べる。戦闘が続くにつれて中東地域では在庫が逼迫し、商品の供給が需要に追いつかなくなる。さらに中東の原油や原材料の輸出が滞ることで、最終製品のコストは上昇し、商品単価は大幅に値上がりする可能性が高い。コスト圧力は最終的に貿易チェーンの両端へと波及していくだろう。(編集:楊昇儒)1150425

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:調査