【中央社】受託製造大手の広達(クアンタ・コンピュータ)は5月29日に定時株主総会を開催する。林百里会長は事業報告書の中で、今後数年間で人工智慧(AI)はクラウド中心からエッジ端末へと広がり、ハードウェアのアップグレードとアプリケーションの革命が起きると予測した。この高速成長に対応するため、同社はハイエンドAIサーバーの生産能力をフル稼働させ、工場拡張計画も順次進めている。
林会長は、次世代のAIプラットフォームである端末デバイス、エッジサーバー、車載コンピューティングプラットフォームにおいて、広達が市場で最も重要なイネーブラー(実現者)になると強調した。
同氏は、AIモデルのコストが指数関数的に低下することで、知能は電力のように普及し安価なものになると指摘。今後はAIがデジタル世界から物理世界へと進出する「フィジカルAI」のフェーズに入るとし、これが同社の「Smart X」戦略の中核であると述べた。スマート医療、スマート製造、スマートモビリティなど、各産業に「シリコンベースの脳」を備えた物理的ソリューションを提供することに注力する。
また、林会長は広達をAIインフラ構築における「世界構築者」と位置づけ、新しいテクノロジー宇宙のために高速道路と神経ネットワークを敷設していると表現した。生成AIがもたらす生産性の向上は産業革命に匹敵するパラダイムシフトであり、同社は市場の短期的な感情に流されず、長期主義を貫き、核心的な競争力を深め「コンピュータを極め、文明を加速させる」という道を進み続けると語った。
展望として、林会長は「すべては人次第(事在人為)」であり、経済構造の転換や技術の進歩は最終的に人間の意志に帰着すると述べた。責任ある企業として「人間中心の技術革新」に取り組み、経済的成果の追求と持続可能な発展の両立を目指す。
最後に同氏は、広達が堅実な職人と大胆な夢想家の役割を担い、イノベーション、スピード、深い技術の蓄積を通じて、テクノロジーと人文の交差点で株主価値を創造し、クライアントの未来構築を支援し、人類文明の加速に貢献していくと強調した。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:調査
- 製品・サービス:ハイエンドAIサーバー / エッジサーバー