中央通信

(オーストリア・ヴィーナー・ノイシュタット 28日 総合外電)米国のポップスター、テイラー・スウィフトの2024年ウィーン公演がイスラム主義者による攻撃の危機にさらされたが、直前で当局により阻止された。この攻撃を計画したとして起訴された21歳の男の初公判が本日行われ、被告は罪を一部認めた。

ロイター通信とAFP通信によると、オーストリア国籍の21歳の被告は、氏名が「ベラン・A(Beran A)」としか公表されていない。彼は、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の「エラス・ツアー(Eras Tour)」ウィーン公演が予定されていた3公演の初日の前日にあたる2024年8月7日に逮捕された。

当時、当局が過激派組織「イスラム国」(IS)による攻撃計画を警告したため、スウィフトは最終的に現地の全公演を中止した。彼女は後に、この出来事を「心が張り裂ける思いだった」と告白している。

公判はウィーンからほど近いヴィーナー・ノイシュタット(Wiener Neustadt)で始まり、審理内容はコンサートへのテロ未遂事件にとどまらない。

● 国際的なテロ細胞と連続攻撃計画

オーストリア通信(APA)の報道によると、「ベラン・A」は同じく21歳の「アルダ・K(Arda K.)」と共に裁判を受けている。

検察側は、この2人が現在サウジアラビアで拘束されているオーストリア国籍の男「ハサン・E(Hasan E.)」と共に、「極めて危険なISのテロ細胞」を結成し、ISの名の下に複数の攻撃を計画していたと主張している。

検察の起訴内容によれば、同じ学校に通っていた友人であるこの3人は、テイラー・スウィフトのコンサート前の2024年3月の時点で、すでに中東の3か所でそれぞれ一度ずつ攻撃を行う計画を立てていた。ベラン・Aはドバイ(Dubai)、アルダ・Kはイスタンブール(Istanbul)、ハサン・Eはメッカ(Mecca)へ向かう計画だった。

3人はそれぞれの指定された都市に向かったが、実際に攻撃を実行したのはハサン・Eのみとみられ、彼は現在もサウジアラビアで拘束されている。

● 被告:「パニック発作で実行できなかった」

ベラン・Aは法廷で、ドバイに滞在中に観光客や軍人を含む潜在的な標的を探していたものの、そのたびに「パニック発作」が起き、実行に移せなかったと告白した。法廷で彼は、自身の中で攻撃を実行しなければならないと考えていたが、死ぬのも怖かったと語った。

ベラン・Aは本日、公判開始時に罪を認めるか問われ、「一部認めます」と回答した。しかし、テイラー・スウィフトのコンサートに関連する攻撃の起訴内容については明確に認めた。

彼は証言の中で、2024年8月に逮捕された時点では、まだ明確な攻撃計画は策定していなかったとも述べた。

ベラン・Aは最大20年の禁錮刑に直面している。

本件の審理は計5日間が予定されており、初日は本日、最終日は5月28日となる。裁判官は、その日に判決を下したいとの意向を示している。(翻訳・編集:蔡佳敏)1150429

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FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:イベント
  • 関連組織:Reuters / AFP / APA
  • 製品・サービス:テイラー・スウィフト「The Eras Tour」