【ウィーン17日中央社】第70回ユーロビジョン・ソング・コンテストの決勝が行われ、ブルガリア代表の歌手ダラがダンスナンバー『Bangaranga』で優勝した。イスラエル代表が視聴者投票で高得点を獲得し優勢に立っていたものの、最終的にダラが劇的な逆転を見せ、ブルガリアにとって同大会史上初の優勝をもたらした。
仏AFP通信およびロイター通信によると、過去3大会を欠場していたブルガリアから出場した27歳のダラ(本名:ダリナ・ヨトワ)は、大会前には優勝候補と目されていなかったが、準決勝での華やかなパフォーマンスとエネルギッシュなダンスで急激に支持を集めた。ダラは、楽曲について「誰もが心の中に抱く感情であり、恐怖ではなく愛を選んで自分を導く特別なエネルギー」と説明し、自然や宇宙と調和することで何事も可能になると語った。
華やかさが特徴のユーロビジョンだが、今年はガザ地区での軍事行動をめぐるイスラエルの参加に対する反発が大会に影を落とした。スペイン、オランダ、アイルランド、アイスランド、スロベニアがイスラエルの参加をボイコットし、同大会史上最大規模の政治的対立となった。これにより、オーストリアのウィーンで開催された今回の参加数は35組にとどまり、2003年以降で最少となった。
競技では、イスラエルのノーム・ベタンが視聴者からの電話投票で一時トップに立ったが、最終結果はブルガリアが516ポイントで優勝、イスラエルが343ポイントで2位、ルーマニアが296ポイントで3位となった。
今大会の背景にあるガザ紛争は、2023年10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルへ奇襲攻撃を行い、約1200人が死亡したことに端を発する。その後のイスラエルによる報復軍事行動により、ガザ地区では7万2000人以上のパレスチナ人が死亡し、地域の大部分が壊滅状態にある。
昨年世界中で約1億6600万人が視聴したユーロビジョンは、米スーパーボウルの視聴者数(1億2800万人)をも上回る巨大コンテンツであるが、今年は多国間のボイコットを受け、視聴者数の減少が懸念されている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:國際文化