米スペースX社は21日、テキサス州で予定していた「スターシップV3」の初飛行を、発射直前のカウントダウン中に発射塔の機械アームの不具合により緊急中止した。最短で翌22日に再挑戦する。ロイター通信によると、スペースXはカウントダウン中、燃料の温度や圧力の数値により複数回中断し、最終的に発射予定時刻の数秒前に中止を発表した。イーロン・マスクCEOはX(旧Twitter)で、発射塔の巨大な機械アームの油圧ピンが設計通りに格納されなかったと説明し、「今夜修理できれば、米国中部時間22日午前5時30分(日本時間22日午後7時30分)に再挑戦する」と投稿した。無人のスターシップV3は数十項目のアップグレードが施されており、スターリンク衛星の迅速な打ち上げやNASAの月面探査任務のために設計された。今回の試験飛行は技術的な重要テストであるだけでなく、スペースXが計画する史上最大規模の新規株式公開(IPO)を前に、投資家の信頼に影響を与える可能性がある。マスク氏は、同社のIPO評価額を1兆7500億ドル(約55兆3000億台湾ドル)まで引き上げることを目標としている。スペースXは、この完全再利用型スターシップの開発に150億ドル(約4740億台湾ドル)以上を投じており、打ち上げコストの削減やスターリンク事業の拡大、深宇宙探査などの目標達成が期待されている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:Space Exploration
  • 関連組織:SpaceX / NASA
  • 原文内の日付:May 22