2025年4月、人を襲おうとした台湾黒熊が護管員により射殺された。これは人と熊の距離が縮まっている現状を浮き彫りにした。2018年に花蓮県卓渓郷で発見された小熊「妹仔」は、その可愛らしさから全民的な保護の対象となったが、約7年後の現在、黒熊は部落を襲う掠食者へとイメージを変えつつある。中央山脈東部の卓渓郷では、黒熊が鶏舎を襲い、飼料を食い荒らす被害が相次いでいる。住民は生命財産の脅威を感じ、夜間の外出を控えるなどの対策を余儀なくされている。林業・自然保育署の統計によると、黒熊の通報件数は増加傾向にあり、2025年には15件に達した。被害は鶏だけでなく犬にも及んでいる。今年1月には嘉義県阿里山で、工寮の冷蔵庫をこじ開けて卵や缶詰を食べる「冷蔵庫泥棒」も出現した。林保署は、黒熊の個体数が増加し、浅山地域や集落周辺へ活動範囲を広げていると分析。部落と協力し、食物管理や防護システムの構築を進めている。林保署花蓮分署の黄群策分署長は、「野生動物保護と人身安全のバランスをとる判断は難しい」としつつ、適切な隔離管理を行えば共存は可能だと強調している。
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- 出典:中央社 CNA
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