株式会社データ・アプリケーション(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:安原 武志、以下 DAL)とフューチャーアーティザン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:内藤 孝雄、以下 フューチャーアーティザン)は、2026年10月1日付で、企業のサステナビリティ経営支援における協業を開始することを発表いたします。
両社はこれまで、企業間電子データ交換(EDI)の領域において強固なパートナーシップを築いてまいりました。その協業領域をサステナビリティ分野へ拡大し、サブライチェーン全体におけるScope3(購入した製品・サービスに関する排出量)データの収集・活用を支援する取り組みを推進します。
その具体的な第一歩として、DALが提供するデータ連携プラットフォーム「ACMS」シリーズと、フューチャーアーティザンのESGデータマネジメントプラットフォーム「Kkuon(ケークオン)」をWeb APIによって連携させる技術検証に成功しました。
本取り組みでは、EDIが保有する受発注や納品などの取引データと、ESGプラットフォームが保有する環境データを連携し、日常の取引プロセスの中で環境情報を自動的に収集・活用できる仕組みの実現を目指します。両社はこの構想を「グリーンEDI」と位置付け、企業のESG経営とGX(グリーン・トランスフォーメーション)推進を支援してまいります。
協業拡大の背景と目的:分断された「取引」と「環境データ」の統合
現在、製造業や流通業を中心とした多くの企業において、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が公表した基準への適応や、温室効果ガス(GHG)排出量、特に「Scope3」の把握・開示は、グローバル取引などにおける必須要件となっています。
一方で、受発注業務はEDIによって電子化されているにもかかわらず、環境データの収集・集計・報告は依然として表計算ソフトや手作業に依存しているケースが少なくなく、「アナログ・ギャップ(運用の分断)」が生じています。
このような状況により、企業では以下の課題が発生しています。
・発注企業の課題:GX(グリーン・トランスフォーメーション)推進に伴う開示要求が急増する一方、調達実績と排出データの紐付けを手作業で行わざるを得ず、膨大な算定工数と報告遅延が課題となっています。
・サプライヤーの課題:取引先ごとに異なる独自のフォーマットでの環境データ提出を求められ、過度な作業負担が現場を圧迫しています。
Scope3算定に必要な調達・取引データの多くはEDIに蓄積されており、この情報基盤と環境データを連携させることが、自動収集の実現に向けた鍵となります。本協業は、EDIが保持する「取引データ」とESGプラットフォームが持つ「環境データ」を連携させることで、このような課題の解決を目指します。
協業による「グリーンEDI」構想の全体像
両社が推進する「グリーンEDI」とは、従来の取引データにCO2排出量や環境情報を付加して流通させる新たな構想です。
商習慣として定着している受発注プロセスに、環境データの収集プロセスを組み込むことで、追加負担を最小限に抑えながら環境情報を可視化できる環境を実現する合理的かつ実効性の高いアプローチです。
EDIという社会インフラを活用し、サプライチェーン全体で環境データが流通する基盤の構築を目指します。
協業がもたらす3つのコアバリュー
本連携により、顧客企業は以下の3つのコアバリューを享受できます。
①既存のEDIデータを活用したScope3算定の自動化
・ACMS上の受発注・納品データ(調達実績)をWeb API経由でKkuonへ自動連携
・Kkuon上で製品・輸送に伴うCO2排出係数などの環境情報を自動紐付け
・現場の業務フローを変更することなく、日々の取引データから環境情報を可視化
②サプライチェーン全体の算定業務における負荷軽減
・ACMSを流れる「商流データ」を算定の基礎データとして直接活用
・Scope3算定における手作業でのデータ収集工数を大幅に削減
・サプライヤーに新たなデータ入力や報告負担を抑制し算定精度を向上
③社会インフラ(EDI)を活用したスピーディーかつセキュアな導入
・高いシェアの「ACMS」シリーズを活用し、新たな専用インフラ構築不要で連携可能
・堅牢なセキュリティ環境下でWeb APIを使ったデータ連携
・将来的なサステナビリティ開示の高度化にも柔軟に対応できるデータ基盤の提供
今後の展開:実製品化と「企業価値共創」に向けた取り組み
現在、両社は技術検証結果を踏まえ、実製品化に向けた仕様整備と開発の検討を進めています。
今後は、製造業を中心とした環境負荷の見える化を支援するだけでなく、蓄積されたデータを活用した新たな価値創出にも取り組む予定です。
「Scope 4(削減貢献量)」の算定支援や、非財務情報を企業価値へ転換する「企業価値共創(Scope V)」へ展開していきます。これにより、欧州炭素国境調整措置(CBAM)などの国際規制への適応力を強化し、日本企業のグローバル競争力を強力に支援したいと考えております。
代表者コメント
株式会社データ・アプリケーション 代表取締役社長 安原 武志
「EDIは長年、企業間取引を支える重要な社会インフラとして多くの企業の業務を支えてきました。今回のフューチャーアーティザン様との協業は、取引データを新たな価値創出へと活用する挑戦です。両社の技術と知見を融合し、環境データの収集や活用をより身近で効率的なものにすることで、お客様のESG経営やGX推進に貢献してまいります。」
フューチャーアーティザン株式会社 代表取締役社長 内藤 孝雄
「当社は『日本の製造業との共創により、サステナブルな社会を実現する』というパーパスを掲げています。EDI分野で圧倒的な実績を持つデータ・アプリケーションとのパートナーシップにより、分断されていた取引と環境データがWeb APIを通じて一つに繋がります。この革新的なソリューションが、製造業の皆様が不透明な時代において持続的な成長を遂げるための確かな『羅針盤』になると確信しています。」
「ACMS」シリーズについて
主要指標 — KEY FIGURES
「ACMS」は企業間EDIからシステム間連携、クラウドサービス連携までを支援するデータ連携プラットフォームです。クラウド型データ連携プラットフォーム「ACMS Cloud」やエンタープライズデータ連携プラットフォーム「ACMS Apex」をはじめとするACMSシリーズは、EDI、API、ファイル連携、データ変換・加工などの機能を提供し、企業の幅広いニーズに応えます。
国内EDI市場で培った豊富な実績とノウハウを基盤に、企業内外に分散するさまざまなデータをつなぎ、業務効率化やデータ活用、DX推進を支援します。
・ACMS Cloud
https://www.dal.co.jp/products/di/acmscloud/outline.html
・ACMS Apex
https://www.dal.co.jp/products/di/apex/outline.html
「Kkuon」について
ESGデータマネジメントプラットフォーム「Kkuon(ケークオン)」は、サプライチェーン全体の温室効果ガス(GHG)排出量を一元管理し、Scope1~3の排出量算定・可視化を支援するプラットフォームです。排出活動ごとのデータから排出量を自動計算できるほか、組織・拠点・Scope別の分析、製品別の排出量管理、サプライヤーとのデータ連携にも対応。GHG排出量の集計・算定業務を効率化し、データに基づく排出削減施策の立案を支援します。
https://www.future-artisan.co.jp/service/solution/esg-co-creation/kkuon
株式会社データ・アプリケーション(DAL)について
DALは、1992年にUNIX向けの製品をリリースして以来、EDI(電子データ交換)を中心にデータ連携分野において信頼性の高いパッケージソフトウェア「ACMS(Advanced Communication Management System)シリーズ」を提供し、国内のEDIソフトウェア市場でリーダーシップを確立しています。企業間・部門間・クラウド・SaaSなど分散したデータをボーダーレスにつなげるデータ連携ソリューションは、すでに3,000社15,000サイトを超える企業のミッションクリティカルなシステムで稼働しています。
今後は、個人と組織がともに成長し続けるDIGITAL WORKを実現するために、企業をつなげる、データをつなげる、人をつなげる、そしてナレッジ(知識)をつなげる、「つなげる」ために必要な基盤技術「DAL PLATFORM」を提供してまいります。
URL https://www.dal.co.jp/
フューチャーアーティザン株式会社について
フューチャーアーティザン株式会社は、1972 年に創立したコンサルティング&システムインテグレータです。
製造業のDX推進、ESG経営の実現、そして持続可能な社会の構築に向けてお客様へ最適なITをデザインし、課題解決と付加価値を高めるコンサルティングおよびシステム・サービスを提供しております。
※2017年にフューチャー株式会社のグループ企業になりました。
※2025年に株式会社ワイ・ディ・シーから社名を変更しました。
会社名
フューチャーアーティザン株式会社
所在地
〒141-0032 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー
創業/設立
1972年3月/2000年1月
資本金
2億5000万円
事業概要
・情報通信システムに関するコンサルティングおよび設計、開発
・機器およびソフトウェアのライセンス販売、インストール、保守、運用サポート
・インターネットを用いた通信と情報サービスの提供、運営
URL
https://www.future-artisan.co.jp/
※本記事に掲載している当社の商品・サービス名称等は当社の商標または登録商標です。その他の会社名・商品名・サービス名などは各社の商号・商標または登録商標です。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:prtimes
- 関連組織:株式会社データ・アプリケーション / フューチャーアーティザン株式会社 / SSBJ