ドバイ・アブダビで日本人投資家向けの不動産仲介を手がけるEminence Luxe(本社:UAEドバイ、代表:森和孝)は、半期市場レポート「エミネンス・レポート2026年上半期 ― ドバイ不動産市場 分析と見通し」(全8章・53ページ)を公開しました。PDF版に加え、Web版と関連分析3本を専用ページで無料公開しています(登録不要)。

▲エミネンスレポート表紙

本リリースの3つのポイント

2026年上半期のドバイ不動産売買は85,998件12.6兆円。史上最高だった前年に次ぐ、史上2番目の規模

② イラン戦争下でも価格指数の下落はピーク比2.6%。取引の底は開戦直後の3月ではなく2ヶ月遅れの5月で、停戦合意後の6月に件数+31.3%で反発

③ 新築の値引きは出ず、支払プラン・登記費用・利回り保証など「条件交渉」の時代へ

レポートの構成 ― 全8章・53ページ

本レポートは、ドバイ土地局(DLD)の公式データ、Property Monitor等の各指数を土台に、2026年上半期のドバイ不動産市場を8つの章で整理したものです。

第1章 マクロ環境 ― ドバイという市場の座標(P.06)

第2章 2026年上半期 市場総括(DLD公式データ)(P.10)

第3章 特集:イラン戦争の影響 ― 開戦から停戦までの131日(P.21)

第4章 価格・エリア分析 ― 勝者と敗者(P.30)

第5章 賃貸市場と利回り ― 静かな転換点(P.38)

第6章 月次詳細:2026年5月・6月(P.42)

第7章 日本人投資家の実像 ― 当社成約 約70件約80億円(P.45)

第8章 2026年下半期の見通し ― 3つのシナリオ(P.49)

【第1章】マクロ環境 ― ドバイという市場の座標

税制(個人の所得税・キャピタルゲイン税が原則ゼロ)、移民流入による人口増、電子登記の透明性など、世界の資金がドバイに向かう構造的な背景を整理。2008年からの長期価格サイクルにおける現在地と、1年約13%進んだ円安が円建て評価額に与えた影響(AED/JPY 39.05円44円前後)も解説しています。

2008年からの長期価格サイクルにおける現在地

【第2章】2026年上半期 市場総括 ― 売買12.6兆円・85,998件

上半期の売買総額は12.6兆円(AED 286.4B)・85,998件。史上最高だった前年上半期に次ぐ、史上2番目の水準です。月次では1月が史上最高圏(3.18兆円)、5月が底(1.30兆円)、6月が反発(件数+31.3%)という推移をたどりました。取引の約75%はオフプラン(新築予約)で、価格帯のボリュームゾーンは2,200万6,600万円。売買4.5件1件しかローンがない現金比率の高さが、下値を支える構造も解説しています。

▲ 月次で見る上半期。底は開戦直後の3月ではなく5月、恒久停戦の6月に件数+31.3%で反発した

【第3章】特集:イラン戦争の影響 ― 開戦から停戦までの131日

開戦(2月28日)から停戦成立(4月7日)、恒久停戦の署名(6月19日)までの131日をタイムラインで整理し、取引・価格・賃貸への影響を月次データで検証しました。戦時下の最悪月だった3月でも売買は13,258件1.89兆円が成立し、取引・登記・引き渡しが止まった日はゼロ。投げ売りによる価格崩壊はどの指標にも観測されませんでした。ここ数日(7月13日時点)の米国イラン間の攻撃再開の影響についても分析しています。

▲ 開戦から恒久停戦まで131日。UAEは弾道ミサイル537発を迎撃した主要標的でありながら、不動産取引と引き渡しは一日も止まらなかった

価格面では、Property MonitorのDubai City Indexが開戦直後の3月にむしろ年間高値をつけ、6月時点の調整はピーク比2.6%。取引の底が開戦2ヶ月後の5月に訪れた「遅行」のメカニズムも分析しています。なお7月上旬に米・イラン間の応酬が再燃したことを受け、第2版(7月12日)では最新情勢を踏まえた現状認識を追記しました。

▲ 開戦直後の3月にむしろ年間高値。調整はピーク比▲2.6%にとどまった

【第4章】価格・エリア分析 ― 勝者と敗者

直近12ヶ月でPalm Jumeirahの戸建が+37.1%上昇した一方、Dubai Festival Cityは▲10.2%。同じ市場に上昇と下落が同居する二極化の構造を、エリア別データで解説しています。上昇エリアの共通項は供給制約、下落エリアの共通項は新規供給の集中。単価の絶対水準では、最上位(約455万円/㎡)と最下位(約32万円/㎡)で14倍のレンジが併存しています。

▲ 上昇トップは再生産できない供給制約エリア。Palm Jumeirah戸建は+37.1%

▲ 最大の下落でも▲10.2%。下落幅は上昇幅の3分の1以下で、暴落エリアは存在しない

【第5章】賃貸市場と利回り ― 静かな転換点

住宅の平均グロス利回りは6.58%(6月)。8〜9%台の高利回りはDubai Investments ParkやInternational Cityなどの庶民価格帯に集中する一方、DowntownやDubai Marinaなど中心部の賃料は軟化が始まっています。賃貸契約の6割超が年間賃料352万円以下に分布する実需の姿と、投資商品を実需に合わせる考え方を整理しました。

【第6章】月次詳細:2026年5月・6月

上半期の底となった5月(10,481件1.30兆円)と、反発した6月(13,760件1.44兆円)を月次でミクロに分解。あわせて、上半期にデベロッパーの月次シェアで大手Emaar・DAMACが後退した「異変」が、需要の変化ではなく大手による新規販売の凍結(2〜6月)による見かけ上の現象であったことを、現地取材に基づいて指摘しています。7月には政府系デベロッパーの販売再開により、人気案件に購入希望者が集まっています。

【第7章】日本人投資家の実像 ― 当社成約 約70件約80億

当社の確定取引データ(直近1年間・約70件約80億円)から、日本人投資家の平均購入像を公開しました。平均購入金額は約1.30億円(中央値 約8,800万円)、間取りは1BRが約半数、オフプラン比率は92%。リピート率は42%2025年7月〜2026年6月・当社調べ)でした。海外の市場レポートには載らない、日本人投資家に固有のマイクロデータです。

▲ 平均1.30億円・1BRが約半数・オフプラン92%。リピート率は42%2025年7月〜2026年6月・当社調べ)

【第8章】2026年下半期の見通し ― 3つのシナリオ

停戦維持を前提とするベースシナリオ(価格は高値圏もみ合い・±3%程度)のほか、強気・弱気の3シナリオを提示。シナリオ横断で注視すべき3つの論点(供給パイプライン・賃料の軟化ペース・円との距離感)も整理しました。

▲ ベース・強気・弱気の3シナリオと、横断で注視すべき3つの論点

また実務面では、新築の提示価格が下がらない一

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査
  • 関連組織:Emaar / DAMAC / Property Monitor
  • 製品・サービス:エミネンス・レポート / 日本人向け不動産仲介サービス