新しいエネルギーは生み出せるのかーー。エクボグループ・エクボ株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表取締役:清水美裕)は、既存技術の延長線上だけに答えを求めず、新エネルギー創出の可能性を探る技術探索を続けています。その研究テーマの一つが静電発電です。
これまでの成果の一つとして静電誘導発電機を特許出願し、現在はさらにその先を目指した発展型の研究に着手しています。その発展型として開発中の流体式静電発電機の実験では、一度拡散した水滴が時間の経過とともに収束し、落下が速くなるような特徴的な流体挙動が観察されました。
今回、一つの節目として、特許出願した技術と、これまでの研究成果と発展型研究で得られた観察結果を広く紹介することとしました。
新エネルギー創出を目指す、エクボの技術探索
エクボグループは、既存技術の改良や製品化だけにとどまらず、これまで十分に解明・実用化されていない技術領域にも目を向け、新たな可能性を探る技術探索を続けています。
その究極的なテーマの一つが、新しいエネルギー創出の可能性を探ることです。既存の発電方式の延長線上だけではなく、静電気をはじめとする身近な物理現象を改めて見つめ直し、そこに新しいエネルギー技術へつながる可能性がないか、実験を重ねています。
こうした探索では、一般に「フリーエネルギー」と呼ばれてきたような、既存の科学・工学では十分に確立されていない領域も、最初から可能性を排除するのではなく、実際に装置をつくり、現象を観察し、検証することを重視しています。
その研究テーマの一つとして取り組んできたのが、静電発電技術です。静電気は古くから知られた現象ですが、エクボではその発生・蓄積・搬送の仕組みをあらためて見直し、新たな発電方式へ発展させる可能性を探ってきました。その研究成果の一つが、今回発表する静電誘導発電技術です。
静電発電技術を特許出願、さらに発展型へ
エクボグループでは、新エネルギー創出に向けた技術探索の一環として、静電発電技術の研究を進めてきました。その成果の一つとして、流体を電荷の搬送に利用する「静電誘導発電機」について特許出願を行っています。
この技術は、従来の静電発電機で用いられてきた円板やベルトなどの固体ではなく、液体や気体などの流体を電荷キャリアとして利用するものです。流体に電荷を与え、それを流れによって搬送し、導電性メッシュなどで回収することで高電位を得る構成としています。
従来型の静電発電機イメージ図(左 ヴァンデグラフ起電機 右 ウィムズハースト起電機)
一方、水滴を利用した静電発電そのものには、19世紀から知られるケルビン水滴発電機があります。そこで、特許出願を一つの到達点とするのではなく、さらに研究対象を広げ、流体そのものが静電界の中でどのような挙動を示し、それを発電技術にどう生かせるかという視点から、発展型の研究に着手しました。
その一つとして、水滴を利用した静電発電機による実験において、電圧の上昇とともに水滴が外側へ拡散した後、さらに時間が経過すると、その軌道が再び中央へ収束していくという特徴的な変化を観察しました。
発展型実験で観察した特徴的な流体挙動
発展型の流体式静電発電機では、水滴を落下させながら発電状態の変化を観察しました。
実験開始直後、水滴はほぼ鉛直方向に落下していました。その後、発電が進み電極の電位が上昇すると、水滴は次第に横方向へ広がり、落下位置が外側へ逸れるようになりました。ところが、そのまま実験を継続すると、それまで拡散していた水滴の軌道が再び中央方向へ収束し、さらに落下速度が速くなったように見える挙動が観察されました。
つまり今回の実験では、
鉛直に落下 → 外側へ拡散 → 再び収束 → 落下が速くなるような挙動
という、時間の経過に伴う特徴的な変化を確認しました。
特に注目しているのは、一度拡散した水滴の軌道が、そのまま拡散を続けるのではなく、再び鉛直線に収束する方向へ挙動を変えたことです。
現時点では、この挙動が生じる条件やメカニズムについて結論を出す段階にはありません。今後、実験条件を変えながら再現性の確認、静電発電技術との関係を検証して参ります。
今後の進め方
今回観察された特徴的な流体挙動について、立案した仮説の検証に向けて、再現性の確認と発生条件の整理を進めます。あわせて、タンク電位、水滴の軌道、落下速度などを定量的に測定し、観測された現象と静電発電性能との関係を体系的に評価していく予定です。
また、流体の種類や装置構成、電極条件などについても検討を広げ、今回の現象をより安定して再現できる発展型の流体式静電発電機の開発を進めます。
エクボグループでは、今回の研究を一つの完成形とは考えていません。新エネルギー創出という大きな目標に向け、既存の枠にとらわれず、実際の現象を起点とした技術探索を今後も継続していきます。
また、今回観察された現象や静電発電技術に関心をお持ちの研究者、大学・研究機関、企業の皆さまとの意見交換や共同研究も歓迎しています。
エクボグループがこれまで取り組んできた技術探索と挑戦の歴史は、その一部をプレスリリースでもご紹介しています。 是非 ご覧下さい。 link ⇒ PRタイムズ
関連情報・参考情報について
<関連情報>
特許出願 link ⇒ 特許庁照会
従来型の静電発電機 link ⇒ wiki
従来型のケルビン水滴誘導起電機 link ⇒ wiki
<参考情報>
特許申請概要と発展型流体式静電発電機の実験観察概要 ⇒
d171156-12-ffdd8beb6b69d80f0a7c2d1c1015fedc.pdf
エクボ について
海王星の外側の軌道にある 星屑 が集まったベルト状の天体 エッジワース・カイパー・
ベルト・オブジェクト(Edgeworth-Kuiper Belt Object)が由来。
会社概要
会社名:エクボ株式会社(EQBO Inc.)
代表者:代表取締役 清水 美裕
所在地:〒243-0021 神奈川県厚木市岡田3050 厚木アクストメインタワー6F
設立:2000年5月
事業内容:高周波・電磁応用技術、電子計測装置、電位制御・静電シールド技術の研究開発
および製品化。
URL:https://eqbo.jp
お問い合わせ先
ウェッブ入力でのお問い合わせ にてお願いしております。
URL:https://eqbo.jp/press-contact/
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:技術開発
- 関連組織:エクボ / エクボグループ / エクボ株式会社