イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長 CEO兼CTO:権藤 正樹、以下eSOL)は、オープンソースゲームエンジン「Godot」をベースとして産業用に強化したリアルタイム3Dエンジン 「eXRP™」(エックスアールピー 以下 eXRP)を2026年4月1日(水)より正式に提供を開始します。
eXRPは、モビリティ・ロボティクス・製造業などの産業分野における3Dシミュレーション(デジタルツイン[*1]など)やHMI(Human Machine Interface[*2])などの可視化システム[*3]の開発を強力に支援するリアルタイム3Dエンジンです。
一般的なシミュレーションソフトウェアなどのCAE(Computer Aided Engineering)ツールは高額で複雑なため導入障壁が高い[*4]と言われていますが、eXRPはオープンソースゲームエンジン「Godot」をベースとした直感的で効率的なUI/UXと、ランタイムとエディタを含む開発基盤によって開発を一貫して行うことができるため、CAEツールに比べて開発におけるコスト・時間・工数を大幅に削減できます。
可視化システム市場は高い成長が見込まれており、特にデジタルツインの市場規模は2030年までに年平均成長率(CAGR)で30%~40%超と極めて高い成長が見込まれています。
可視化システムの市場規模予測分野
分野
2024-2025年 (現在)
2030年 (予測)
CAGR (年平均成長率)
成長 トレンド
デジタルツイン
約 210〜350億ドル
約 1,500〜1,800億ドル
30% 〜 48%
極めて高い成長
産業用シミュレーション
約 200億ドル
約 360〜400億ドル
10% 〜 12%
安定成長
車載 HMI (モビリティ)
約 250〜300億ドル
約 470〜650億ドル
11% 〜 13%
高い成長
産業用 HMI (製造/ロボ)
約 55億ドル
約 80〜110億ドル
8% 〜 10%
安定成長
※市場規模データ出典:Gartner「Digital Twin Market Report 2025」、IDC「Industrial Simulation Market Forecast」、Forrester「3D Visualization Trends」
eSOLでは、こうした市場機会を捉えタダノインフラソリューションズ社と製品化前のeXRPを用いた3D-LiDAR点群シミュレータを共同開発[*5]するなど、既にこの市場に向けた取り組みを開始しています。
近年、産業分野のシステム開発でもゲームエンジンのような高度な表現力が求められています。一方で一般的なゲームエンジンは、長期保守や厳格な品質管理が求められる産業用途には適さない面がありました。そこでeSOLは、長年培ってきた組込みシステム開発と産業制御の知見をOSSゲームエンジン「Godot」と融合し、軽量で柔軟な使いやすさと、産業レベルの品質・長期サポートおよび高い拡張性の両立を実現しました。
eXRPで高度な表現力を実現した産業分野アプリケーションの画面サンプル
eSOLは、eXRPの展開にあたり、企業向けにGodotの商用サービスをグローバルに展開するW4 Games社と戦略的なパートナーシップを締結[*6]しており、両社の強みを合わせて、産業領域での様々な用途の2D/3Dアプリケーション開発と産業DXの実現を支援します。
【産業領域におけるeXRPの主要ユースケース】
・ コックピットHMI開発
・ ADAS/自動運転の走行シナリオ検証
・ 部品組み立てなど製造ラインのデジタルツイン
・ 売り場やショールームでの仮想空間活用
・ シミュレーションによる倉庫レイアウト最適化
・ ROS連携によるAMR/AGV運用シミュレーション
・ 搬送機械の制御シミュレーション
・ VRによる作業者トレーニング・安全教育
イーソル株式会社 代表取締役社長 CEO兼CTO 権藤正樹のコメント
「eXRPは、ゲームエンジンの使いやすさと産業レベルの品質・サポートを両立させたリアルタイム3Dエンジンです。eXRPの登場により、産業分野でのビジュアライゼーションシステムの開発期間の大幅な短縮が期待でき、市場の急速な成長に対応する企業の競争力強化を実現します。eSOLはSDxのプラットフォーム構築に求められる全領域の開発技術を提供する「Full Stack Engineering」戦略を推進しており、eXRPは、その中でもシミュレーションやHMIなどのビジュアライゼーション領域を担う重要なコンポーネントです。 」
------- *[1] :デジタルツイン:コンピュータ上の3D空間でリアルな動きをテストする仕組み *[2] :HMI(Human Machine Interface):操作画面(ダッシュボードや操作パネル) *[3] :可視化システム: 膨大なデータや複雑な情報、目に見えない現象をグラフ、チャート、マップ、3Dモデルなどの視覚的な形式に変換し、直感的に理解できるようにしたシステム *[4] :中小企業の28%が高額なライセンスを導入障壁と指摘 出典:ビジネスリサーチインサイト社 CAE市場予測 *[5] :ニュースリリース「ゲームエンジン「Godot」を用いた3D-LiDAR 点群シミュレータをタダノインフラソリューションズ社と共同で開発」(2026年2月6日)
*[6] :プレスリリース「eSOL、W4 Games社とOSSゲームエンジン「Godot」の産業分野向け活用で戦略的パートナーシップを締結」(2025年12月25日) -------
補足資料 eXRP製品情報 ソリューション構成、特長、ユースケース、デモンストレーション動画など https://www.esol.co.jp/embedded/product/exrp.html
Godot解説記事(ブログ記事): ゲームエンジン「Godot(ゴドー)」とは? 特徴やUnity/Unreal Engineとの比較、今後の展望を解説 https://blog.esol.co.jp/embedded/godot_explanation
ホワイトペーパー: なぜ今、産業領域でゲームエンジンが選ばれるのか? ~車載・製造分野の利用状況やユースケースから見る、高度な描画/可視化システム開発での活用~ https://lp.esol.co.jp/dl/game-engine_white_paper
関連情報: グラフィックス&ビジュアライゼーション DXツールから組込みGUI、モバイルアプリまで、豊富な技術知見を活かし、車載・製造・ロボティクスなど産業分野に最適な描画・可視化ソリューションを提供 https://www.esol.co.jp/embedded/services/graphics_visualization.html
製品のお問い合わせ、ご相談 eXRPの詳細情報、デモンストレーション、技術情報についてご相談は以下よりお申込みください。 https://lp.esol.co.jp/inp-emb/inquily
eSOLについて
eSOLは、革新的なコンピュータテクノロジーによって世界の人々のためのサイバーフィジカル社会を実現するワールドクラスのフルスタックエンジニアリング企業です。 eSOL独自のマルチカーネルテクノロジー(特許取得)によって開発されたeMCOS®リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)を中核とし、プラットフォーム、OS、アプリケーションの各層と、ツールチェーン、プロセスまでをトータルに提供する”Full Stack Engineering”でお客様のソフトウェア開発を支援します。eSOLの技術および高性能でスケーラブルなソフトウェアプラットフォーム製品と優れたプロフェッショナルサービスは、厳格な品質、安全性、セキュリティ基準が求められる車載システムをはじめ、FA、人工衛星、医療機器およびデジタル家電を含むあらゆる組込みアプリケーションの分野において世界中で採用されています。最先端の自社製品の研究・開発や、主要メーカーや大学機関との共同研究に加え、AUTOSAR、Autoware、マルチ・メニーコア技術の標準化活動を積極的に進めています。2025年5月に創業50周年をむかえ、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。(証券コード:4420) ▽ eSOL 会社情報: https://www.esol.co.jp/
*Autowareは、自動運転のためにROS/ROS 2上に構築されたオープンソースソフトウェアです。 *イーソル、イーソル株式会社、eSOL、eMCOSおよびeXRPは、イーソル株式会社の日本及びその他の国における登録商標または商標です
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:新製品
- 製品・サービス:eXRP™ / Godot