データとAIで「運ぶ」を最適化するHacobuは、鴻池運輸株式会社の国立流通センター営業所および北関東流通センター営業所に、受注から配車、請求・支払いまでのデータを一気通貫でつなぐ輸配送システム※を開発・提供し、その事例記事を公開しました。
鴻池運輸の両拠点では、飲料製品や包装資材を中心に、得意先への納品や工場・倉庫間の輸送を担っています。従来は配車と請求・支払いを別々の仕組みで管理していたため、案件ごとの収支は月次の締め作業後にしか把握できず、1日100〜200件の照合作業も現場の負担となっていました。
主要指標 — KEY FIGURES
新システムでは、受注から配車、請求・支払いまでのデータをつなぎ、案件ごとの収入と原価を可視化。配車業務を月160時間以上、月末の締め作業を3日短縮できる見込みです。今後は、同じ荷主の輸配送業務を担う他拠点に加え、異なる荷主の輸配送業務への展開も検討しています。
▼事例記事の全文はこちら
https://hacobu.jp/case-study/20964/
背景:情報の分断により、収支把握の遅れと照合・修正作業の負担が課題に
鴻池運輸は、物流を基盤に、製造業向けの請負サービスなどを幅広く展開しています。国立流通センター営業所および北関東流通センター営業所が担う飲料輸配送は事業の柱の一つであり、両拠点合計で1日400台の車両が稼働しています。この事業を支える重要な仕組みであることから、システム化の構想は過去に何度も浮上したものの、実現には至っていませんでした。
両拠点では、配車台帳は紙、運賃はExcel、請求は別の仕組みと、情報が分断されていました。そのため案件ごとの収支を把握できるのは月次の締め作業後に限られ、迅速な業績管理が難しい状況でした。また、配車と請求・支払いのデータが連動していないことから1日100〜200件の照合作業が発生し、変更内容の修正にも手間がかかるなど、現場に大きな負担が生じていました。
成果:案件ごとの収支をタイムリーに把握。配車業務を月160時間以上、締め作業を3日短縮見込み
新システムでは、受注から配車、請求・支払いまでのデータを一気通貫でつなぎ、案件ごとの収入と原価を可視化。精緻な収支管理を可能にしました。次のような成果が見込まれています。
案件ごとの収入と原価を可視化し、迅速かつ精緻な収支管理を実現
配車業務を1人あたり1日約1時間、8人のチーム全体で月160時間以上削減
請求・支払いの突合作業をなくし、月末の締め作業を3日短縮。協力会社への支払いも迅速化・高精度化
開発思想:すべてを自動化せず、現場の柔軟性とデジタル化を両立
日々変動する荷物量に応じて車両を確保し、荷物と車両を効率よく組み合わせる配車は、事業の収益性を左右する重要な業務です。納期だけでなく、トラックドライバーの拘束時間や各工程のバランスも考慮し、頻繁な変更に対応する必要があります。そのため、すべてを自動化するのではなく、状況に応じて現場が柔軟に調整・判断できる仕組みを目指しました。
鴻池運輸がHacobuを開発パートナーに選んだ理由について、鴻池運輸 東日本支店 羽生とちぎ営業所 係長 輪千 雄一氏は「飲料輸送特有の配車や複雑な現場運用について、話が通じる相手だった」と話します。Hacobuは要件定義の初期段階から両拠点を訪問し、それぞれで異なる業務フローや配車方法を整理。早い段階でデモ画面を用意し、実際の現場で操作を確認しながら、約50台の車両を俯瞰できる一覧性や画面の使いやすさを改善しました。鴻池運輸の現場で培われてきた業務に寄り添い、柔軟性・使いやすさ・覚えやすさを重視して開発を進めました。
今後の展望:協力会社との連携強化と他拠点への展開
鴻池運輸は今後、協力会社向けの機能拡充を検討しています。具体的には、協力会社が車検証や免許証をシステム上にアップロードし、一元管理できる仕組みを整えることで、管理業務の効率化と安全性の向上を目指します。
また、今回2拠点で構築した運用モデルを、同じ荷主の輸配送業務を担う他拠点へ展開し、同じ貨物情報を見ながら拠点間で調整したり、空車情報をリアルタイムで共有したりできる状態を目指します。さらに、特定の荷主にとどまらず、異なる荷主の輸配送業務への展開も検討します。
Hacobuは今後も、物流現場の知見とシステム開発力を生かし、企業ごとの物流課題に対応する仕組みづくりを支援してまいります。
※本システムは、鴻池運輸が「KONNECT」の名称で、2026年10月1日に本格運用を開始しました。「KONNECT」は、鴻池運輸株式会社が商標登録出願中です。
鴻池運輸株式会社について
鴻池運輸は、物流の枠を超え、鉄鋼や食品などの製造業界向け請負サービスなどを通じて、社会課題の解決と革新に挑戦し続ける、プロフェッショナルサービス集団です。1880年創業時の祖業である物流事業を基盤に、日々進化する社会のあらゆるニーズを先取りするKONOIKEスピリットで、お客さまのバリューチェーン全体を見渡し、生産・サービス工程のあらゆる請負業務まで一貫して担うことで、独自のユニークなソリューションを提供し社会に新しい価値を創出しています。
KONOIKEグループWebサイト:https://www.konoike.net/
株式会社Hacobuについて
Hacobuは、「運ぶを最適化する」をミッションに掲げる物流AIインフラカンパニーです。クラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」シリーズを通じて、荷待ち問題の解決から配車業務の効率化まで、物流現場の課題に応えています。
Hacobuは、コンサルティングとシステムインテグレーション事業を通じて、物流のAIトランスフォーメーションを構想から実装まで支援します。特に輸配送システム領域に多数の実績を持ち、戦略策定からシステム構築まで一貫して伴走します。
URL:https://hacobu.jp/
設立:2015年6月30日
本社所在地:〒108-0014 東京都港区芝5-29-11 G-BASE田町4階
代表者:代表取締役社長CEO 佐々木太郎
システムインテグレーション・AI導入支援「Hacobu Solution Studio」について
Hacobuが提供する、企業向けのシステム構築・連携サービス(システムインテグレーション)です。既存システムとの接続やカスタマイズに柔軟に対応し、現場の運用に合わせた持続可能なIT基盤の構築を支援します。
https://hacobu.jp/solution-studio/
「Hacobu X」及びシステムインテグレーション「Hacobu Solution Studio」の概要はこちら
https://hacobu.jp/form/document-sd-hacobu-solution-studio/
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:press_release
- 関連組織:Hacobu / KONOIKEグループ