出光興産株式会社と森空バイオリファイナリー合同会社は、国産木材由来のバイオエタノールを起点とした純国産ATJ-SAF(持続可能な航空燃料)のサプライチェーン構築に向け、覚書を締結しました。木質バイオマス由来の国産第二世代バイオエタノール(E2G)と、出光興産が実証検討を進めるATJ技術をつなぐことで、原料開発からSAF利用までを国内で完結させるサプライチェーンの実現可能性について共同で検討を進めます。

森空BRは、国産木材を原料としたE2Gを製造し、SAF原料などへ活用することを目指しています。両社は、森空BRが計画する国産E2Gと、出光興産が実証に向けた取り組みを進めるATJ-SAF製造をつなぎ、原料開発からSAF利用までを一貫させた検討を行います。具体的には、国内のE2G製造拠点とATJ-SAF製造プラントを結ぶロジスティクスの検討を進めるとともに、純国産ATJ-SAFに関する情報発信や、社会実装に向けた制度・環境整備の観点からの検討も実施します。

航空業界では、脱炭素化に向けた有効な手段の一つとしてSAFの社会実装が期待されています。SAFには複数の原料や製造方法があり、現在、世界的にはHEFA技術によるSAF製造が先行しています。しかし、SAFの普及拡大においては原料確保が課題であり、エネルギー安全保障の観点からも原料の多様化が求められています。ATJは、多様なバイオマスから製造されるアルコールをSAF原料とすることで、原料の安定調達および多様化に貢献できる技術であり、出光興産はその実証製造に挑戦しています。木質バイオマスに代表される非可食資源由来の国産E2Gを原料とするATJ-SAFのサプライチェーンが実現すれば、食料との競合を回避しながら、原料生産から製品製造までを国内で完結することが可能です。

両社は今後、純国産ATJ-SAFサプライチェーンの実現可能性を高め、日本の航空分野における脱炭素化ならびにエネルギー安全保障に貢献することを目指します。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:partnership
  • 関連組織:森空バイオリファイナリー / Green Earth Institute / エアバス