2026年(令和8年)7月6日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 公立大学法人会津大学 独立行政法人国立高等専門学校機構大島商船高等専門学校 学校法人京都産業大学 公立大学法人 公立鳥取環境大学 大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台 Georgia Institute of Technology 学校法人千葉工業大学 国立大学法人東京大学 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学 国立大学法人北海道大学

主要指標 — KEY FIGURES

10km
トリフネまでの距離:約10km

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」の拡張ミッションにおける最初の小惑星探査として、小惑星「トリフネ」のフライバイに成功し、7月5日18時35分に地上において、「はやぶさ2」の状態が正常であることを確認しました。

 また、小惑星「トリフネ」の画像、サイエンスデータの取得にも成功しましたので、以下のとおり、お知らせいたします。

望遠の光学航法カメラ(ONC-T)によって撮影された小惑星「トリフネ」

©JAXA、東京大学、千葉工業大学、東京科学大学、産業技術総合研究所、パリ天文台、カナリア天体物理研究所 ・ 撮影日時:2026年7月5日18時29分59秒(日本時間)(速報値)

中間赤外カメラ(TIR)によって撮影された小惑星「トリフネ」

©JAXA、前橋工科大学、千葉工業大学、会津大学、北海道教育大学、産業技術総合研究所 ・ 撮影日時:2026年7月5日18時29分58秒(日本時間)(速報値)

・ トリフネまでの距離:約10km

フライバイ探査

 小惑星探査機「はやぶさ2」は、2014年12月にH-IIAロケット26号機によって打ち上げられ、小惑星「リュウグウ」を探査した後、2020年12月6日に地球へ「リュウグウ」のサンプルを届けました。その後、ミッションを延長し「拡張ミッション」として探査機の運用を続けてきましたが、拡張ミッションにおける最初の探査対象となる小惑星「トリフネ」に、2026年7月5日、18時30分(日本時間/誤差±1秒)に、フライバイに成功しました。(時刻は速報値)

 科学機器による観測は、まずONC-Tによる観測が6月半ばから開始され、6月20日には「トリフネ」が撮影されました。その後、ONC-Tによる観測は継続的に行われましたが、その目的は探査機の光学電波複合航法に使うためでした。そして、最接近時刻の1時間ほど前から、NIRS3、TIR、LIDARによる観測も行いました。観測は「トリフネ」に最接近する直前まで行われ、「トリフネ」通過後には行われていません。現時点では、サイエンス機器で取得されたデータの一部のみが、通信によって地上に伝送されました。今後の運用で、残りのデータを地上へ伝送することになります。

参考:「はやぶさ2」に搭載されている科学機器

略称 名称 目的 仕様 外観

ONC-T 光学航法カメラ(望遠) 天体の写真の撮影 航法や科学のデータ取得 ・視野角 6.35°× 6.35° ・ピクセル数 1024×1024

TIR 中間赤外カメラ 小惑星表面の温度の計測 熱慣性、表面の粗さ ・視野角 16°×12° ・観測波長 8〜12μm ・画素数 328×248

NIRS3 近赤外分光計 構成物質の調査 水や水酸基(-OH)の存在 ・視野角 0.1° ・観測波長 1.8〜3.2μm ・波長分解能 20nm

LIDAR レーザ高度計 小惑星までの距離の測定 ・波長1.064μmのパルスYAGレーザ ・測距距離 30m〜25km

以上

小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星「トリフネ」フライバイ後記者説明会 (JAXA Channel) 外部リンク

関連リンク

はやぶさ2プロジェクト

小惑星探査機「はやぶさ2」(ISAS)

小惑星探査機「はやぶさ2」

プラネタリーディフェンス(地球防衛)(ISAS)

会津大学 外部リンク

大島商船高等専門学校 外部リンク

京都産業大学 外部リンク

公立鳥取環境大学 外部リンク

国立天文台 外部リンク

Georgia Institute of Technology 外部リンク

千葉工業大学 外部リンク

東京大学 外部リンク

名古屋大学 外部リンク

北海道大学 外部リンク

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:科学技術
  • 関連組織:JAXA / Georgia Institute of Technology