日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO:森田 隆之、以下 NEC)は、日本全国の15〜74歳の男女 2,057人を対象に調査したレポート「AIとウェルビーイングに関する生活者調査」を、本日2026年9月15日(火)に公開しました。

本調査の目的

主要指標 — KEY FIGURES

7割
AI の利用率は 7 割超
18.2パーセント
幸福感が「向上した」のは 18.2%
6.0パーセント
「低下した」は 6.0%
24.2パーセント
合計24.2%の人が幸福感に変化があった

NECグループは「Empower Humanity」をメッセージに掲げ、世界に「革新」と「安心」を届け、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指しています。本調査は、AIの普及が生活者の幸福感(ウェルビーイング)にどのような影響を与えているのか、また今後のAIの社会実装がより進む時代において、人とAIがどのような関係性を築いていくべきかを、定量データを通じて明らかにするものです。

調査結果サマリー

1. 「どれだけ使うか」より「どう使うか」?

プライベートでのAI利用率は7割以上に達しましたが、幸福感が「向上した」と回答したのは18.2%、「低下した」は6.0%。合計24.2%の人が幸福感に変化があったと答えました。差し引きで幸福感の増加(幸福スコア全体平均:+12.2)が確認されたものの、高い利用率に対して幸福実感の広がりはまだ限定的です。AIを使う量よりも、「どう使うか」が幸福感を左右している可能性が見えてきます。

図表1:AIによる幸福感の変化

2. AIが人間の達成感を奪っている?

調査全体ではAIの利用によって「思考の自由度」「思考の自律性」が向上したと感じる人が多い一方、「達成感」については減ったと感じる人が優勢です。「多少手間がかかっても自分の力でやり遂げたい(プロセス重視派)」は55.5%、「AIに任せても早く結果を出したい(結果重視派)」は44.5%で、プロセス重視派の63.7%が達成感の低下を感じています。

図表2:AI利用による実感の変化

ただし、プロセス重視派であってもAIと対話・協働して使う層は幸福スコアが高い(幸福22.1%/不幸5.3%)のに対し、対話・協働型以外の使い方をしている層はむしろ不幸感が強い(幸福8.3%/不幸5.9%)という結果も示されました。プロセスを大切にする人ほど、AIを避けるのではなく、うまく対話しながら使うことが幸福感につながっています。

図表3:プロセス重視派におけるAI利用と幸福感への影響

3. 奪われたくないのは、情報より、自分らしさ。

幸福感を左右するのは、一般的に懸念されがちな偽情報やプライバシーへの不安(幸不幸の差は3ポイント前後)ではなく、「AIに行動を方向づけられる不自由さ」「人と直接話す機会が減る寂しさ」「自分のスキルが衰える不安」といった、自律性・主体性が脅かされる不安でした。幸福層と不幸層の間には17.4〜23.5ポイントの大きな差が見られます。企業には、情報基盤に関する不安への対応に加え、この主体性の不安への配慮が求められています。

図表4:AIに対する「目立つ不安」と「幸福感を下げる真の不安」

4. 有識者による解説・提言を収録

調査結果を踏まえ、各分野の第一線で活躍する5名の有識者に取材を実施しました。AIと人の幸福感、これからの関係性について、それぞれの専門的知見から語っていただいた記事を、2026年9月30日にWebサイトで公開します。

(下記の内容は現時点での予定です)

●有識者インタビュー

のび太とドラえもんの関係から考える、AI 時代の「主体性」と「信頼」(仮) 大澤 正彦 氏 日本大学 文理学部 情報科学科准教授/次世代社会研究センター(RINGS)センター長/博士(工学) AI は便利な「道具」なのか、それとも心や意図を感じる「仲間」になり得るのか。「ともにドラえもんをつくる」ことをビジョンに掲げ、人と AI が互いを理解し合える関係を探究する大澤正彦氏に、AI を「道具」や「仲間」として捉える意味と、人が主体性を保ちながら幸せになるための関わり方を伺いました。

意味のその先へ進め。──AI 時代のウェルビーイング再考論(仮) 石川 善樹 氏

医学博士/予防医学研究者/公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事

AI はどうすれば人を幸福にするパートナーになり得るのか。そして、人が手放してはいけないものとは何か。予防医学・ウェルビーイング研究を専門とする石川善樹氏に、AI時代を幸せに生きるためのヒントを伺いました。

自分を信じられる、他者を信じられる、社会を信じられる そのための AI(仮)

石山 アンジュ 氏

一般社団法人 Public Meets Innovation 代表/デジタル庁シェアリングエコノミー伝道師/一般社団法人シェアリングエコノミー協会 代表理事

AI は人と人との関係を分断してしまうのか、それとも支えてくれるものなのか──。シェアリングエコノミー(個人間のモノ・空間・スキルなどの資産をシェアする考え方やライフスタイル)を専門としながら、「人と人との新しい関係性」や「社会のルールづくり」に携わってきた石山アンジュ氏にお話を伺いました。

AI を超える、「超体験」を作り出せ──若者研究から見る、AI 時代の消費動向と成長のゆくえ(仮)

原田 曜平 氏

マーケティングアナリスト/芝浦工業大学 デザイン工学部UXコース教授

生活が便利になったはずなのに、なぜ幸福感は動かないのか。約 30 年にわたり若者文化を研究されているマーケティングアナリストの原田曜平氏に、若年層と AI の関係性をお聞きしました。

AI で強化された「個の力」を、日本企業は活かせるか(仮)

田川 欣哉 氏

デザインエンジニア、プロジェクトディレクター/Takram代表

人にとって本当に"機能する"AI とは、どんな姿なのか。工学からデザイン、経営へと領域を越え、つねに「機能するものづくり」を追い求めてきた田川欣哉氏に、AI の現在地とその先の可能性について伺いました。

調査概要

調査手法 : アンケート(インターネット調査)

対象地域 : 日本全国

対象者  : 15〜74歳の男女、一般の生活者

サンプル数: 2,057s(年代・性別のバランスを考慮して回収)

調査時期 : 2026年6月

補足   : 集計結果(%)の四捨五入により、単一回答設問(%)の合計が100%にならない場合があります。

調査主体 : 日本電気株式会社

本調査結果のレポートは、Webサイトにて公開しています。

調査結果に関するお問い合わせ先

NEC ブランドエクイティマネジメント室 担当:鈴木章太郎、若山拓巳

NEC コーポレートブランド&エクスペリエンス統括部:浅井恵美、権田麻実

E-mail:blustellar@pr.jp.nec.com

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査結果
  • 関連組織:NEC