近年、日本では猛暑や豪雨など気候変動の影響が顕在化しており、2026年4月には気象庁が新たな予報用語として「酷暑日」を追加しました。さらに、毎年のように全国各地で豪雨災害が発生するなど、気候変動への関心が高まっています。一方で、中東情勢への懸念が続く中、物価高やエネルギー価格の上昇により、家庭では電気代や水道代をはじめとした生活コストへの不安も広がっています。

日々の生活の中で、洗濯は水や電気を使う行動の一つです。ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之 以下、ライオン)は、日々の洗濯習慣を見直すことが、節水・節電やCO₂排出量削減といった環境負荷低減につながると考え、Choose one Projectを進めています※。

その一環として、日本人の洗濯習慣、とりわけすすぎ回数に着目し、日常の行動とその背景にある意識の実態を明らかにすることを目的に、全国の20〜60代の男女2,000人を対象に「洗濯のすすぎに関する実態調査」を実施しました。

調査の結果、生活コストに不安を感じる中で、水道代や電気代の節約に取り組んではいるものの、洗濯方法などの日常の習慣はなかなか変えられない姿が浮かび上がってきました。ただ、約6割が、「すすぎを1回にすることで節約につながる」ことに興味を持っており、今後の洗濯行動が変わる可能性も示唆されました。

※https://fabric.lion.co.jp/sustainability/chooseone/

<調査サマリー>

1. 物価高や猛暑の影響で、今後の生活コストに約9割が「不安」

2. 生活コストへの不安があっても、約8割は「洗濯習慣はなかなか変えられない」

3. 現在のすすぎ回数は「2回」が40.5%で最多。2回すすぎ派の半数以上が「洗剤残りへの不安」を抱えていることが明らかに

4. 水道代・電気代の節約につながる「すすぎ1回」に約6割が魅力

5. すすぎ回数見直しのカギは“安心できる科学的根拠”

<調査結果詳細>

調査結果①

主要指標 — KEY FIGURES

60パーセント
約6割が「すすぎ1回」に魅力
86.9パーセント
合計86.9%が不安を感じている
74.5パーセント
「食費」が最も高く
79.8パーセント
「洗濯習慣はなかなか変えられない」

物価高や猛暑による電気代上昇、水不足への懸念が続く中、生活コストへの不安は依然高水準

~物価高や猛暑の影響で、今後の生活コストに約9割が「不安」~ ホルムズ海峡を巡る中東情勢には緩和の動きが見られる一方で、猛暑による電気代の上昇や水不足への懸念が続いています。そうしたなか、今後の生活コストについて聞いたところ、「非常に不安を感じる」(38.6%)、「やや不安を感じる」(48.3%)となり、合計86.9%が不安を感じていることがわかりました。

また、現在特に負担増を感じている項目は、「食費」(74.5%)が最も高く、次いで「日用品」(54.5%)、「電気代」(53.9%)となりました。生活者の多くが、日々の暮らしの中で物価高の影響を実感しているようです。

調査結果②

節約したいのに変えられない~約8割が「洗濯習慣はなかなか変えられない」と回答~ 生活コストへの不安が高まる一方で、「光熱費や水不足への不安があっても、洗濯方法(すすぎ回数など)といった日常の習慣はなかなか変えられない」と回答した人は79.8%に上りました。

また、光熱費や水道代の節約のために実際に行っている行動について聞いたところ、「エアコンや電気の使用を見直す」(45.0%)が最も多く、次いで「水の使用量を減らす(節水)」(31.7%)、「特に対策は考えていない」(30.5%)、「外出や移動の頻度を減らす」(27.0%)、「洗濯の回数やすすぎ回数を減らす」(20.4%)となりました。

生活コストへの不安からさまざまな節約行動が実践されている一方で、「洗濯の回数やすすぎ回数を減らす」と回答した人は2割にとどまりました。節約意識が高まるなかでも、洗濯習慣は見直されにくい“節約の盲点”となっているようです。

調査結果③

すすぎ回数は「2回」が最多。約2割は自宅のすすぎ回数を把握していない

家庭内での洗濯におけるすすぎの回数については、「2回すすぐ」が最も多く40.5%、次いで「1回」(33.6%)と回答しました。一方で、「洗濯機の標準設定のままで、すすぎ回数は把握していない」(12.8%)や、「わからない」(5.4%)という回答も見られ、約2割18.2%)が自宅のすすぎ回数を認識していないことが明らかになりました。

2回すすぎ派の本音は「汚れ」より「不安」。洗剤残りへの不安が半数以上

今回最も多い「2回すすぎ派」に着目し、すすぎ回数を減らすことに対してどのような不安を抱いているのか分析をすると、2回すすぎ派の56.5%が「洗剤が残ることに不安がある」と回答し、半数を超える結果となりました。また、「汚れが落ちない不安」(33.0%)、「においが残る不安」(29.5%)、「肌への影響」(21.7%)といった回答も上位に挙がりました。一方で、「特に不安はない」と回答した人は11.5%にとどまっており、多くの2回すすぎ派が何らかの不安や懸念を抱えながら現在の洗濯習慣を続けていることがうかがえます。

これらの結果から、現在主流となっている「2回すすぎ」は、洗浄力を求めた合理的な選択というよりも、“洗剤残りへの不安”や“なんとなくの安心感”によって維持されている生活習慣であることが示されました。物価高や水不足への関心が高まるなかでも、洗濯習慣の見直しが進みにくい背景には、生活者が抱く「本当に大丈夫だろうか」という心理的なハードルが存在していることが明らかになりました。

調査結果④

すすぎ0回の洗濯も可能に。しかし、8割強がその効果を知らない

「すすぎを0回にすることで、1回の洗濯が約15分※で終わることを知っていたか」を尋ねたところ、「知らなかった」と回答した人は81.7%に上りました。さらに、「すすぎを0回にすることで、水・電力・CO₂排出量を約5割削減できる可能性があること」についても、84.1%が「知らなかった」と回答しました。

※国内洗濯機メーカーの代表機種において

水道代・電気代の節約につながる「すすぎ1回」に約6割が魅力

すすぎ回数1回および0回にすることで、水、電力、CO₂排出の削減につながることを提示した上で意向を聞くと、「すすぎを1回にすることで、水道代・電気代の節約につながるなら魅力的だと思う」と回答した人は58.5%、「すすぎを1回にする洗濯方法を実践してみたい」と回答した人は53.4%と、それぞれ半数を超える結果となりました。

調査結果⑤

すすぎ回数見直しの最大の後押しは「科学的に問題ない」という安心感

すすぎ回数を見直すきっかけとして最も多かったのは、「1回すすぎでも問題ないことが科学的データで示されていること」(49.2%)で、次いで「肌や安全性が保証されていること」(33.8%)、「水道代・電気代が下がる実感」(31.1%)が続きました。

こうした結果から、生活者の洗濯習慣の変化には、節約メリットの訴求だけでなく、安心して洗濯できる科学的根拠や正しい情報の提供が重要であることがうかがえます。

🔳まとめ

今回の調査では、生活コストへの不安を抱える人が約9割を占める一方で、洗濯におけるすすぎ回数については、長年の習慣や安心感から見直しが進みにくい実態が明らかになりました。一方で、「1回すすぎでも問題ないことが科学的に示されていること」や「安全性が保証されていること」が分かれば、すすぎ回数を見直したいと考える人も少なくありませんでした。

ライオンChoose one Projectでは、こうした生活者の不安や疑問に寄り添いながら、洗濯に関する正しい情報発信を通じて、生活者が安心して選択できる環境に配慮した洗濯習慣づくりを支援してまいります。

「Choose one Project」について

ライオンが推進する「Choose one Project(チューズワンプロジェクト)」は、サステナブルな社会の実現に向けて、毎日の洗濯を通じて実践できる環境アクションとして、“すすぎ1回”と“衣類のロングライフ化”を提唱する活動です。2024年4月22日のアースデイ(地球の日)よりスタートし、「服に、地球に、ちょっといいセンタクを。」をメッセージに掲げています。「Choose one Project」では、生活者一人ひとりの小さな選択が環境負荷の低減につながるという考えのもと、企業や自治体、さまざまなパートナーとの共創を通じて、“すすぎ1回”をはじめとする環境に配慮した洗濯習慣の普及に取り組んでいます。

https://fabric.lion.co.jp/sustainability/chooseone/

調査概要

調査名:洗濯のすすぎに関する意識調査

実施主体:ライオン株式会社

調査方法:インターネット調査

調査期間:2026年7月3日6日

対象:家庭で洗濯を週2回以上する20代~60代男女

有効回答数:2,000名

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査結果
  • 関連組織:ライオン株式会社