「エネルギーフリー社会の実現」をビジョンに掲げ、エネルギーと暮らしの新しいあり方を追求する株式会社Looop(本社:東京都台東区、代表取締役社長CEO:中村創一郎、以下「Looop」)は、登山者の遭難リスク軽減と環境負荷低減を目的として、富士山7合目(標高約2,700m)に位置する「富士山 吉田口 日の出館」へ、富士山初※となる、太陽光発電による充電ステーションを無償提供しました。本取り組みは、社員の発案による社会貢献活動の一環として企画されたもので、社内部活動である「登山部」の有志メンバーを含むLooop社員が自ら主要機材を背負って富士山を登り、運搬・設置までを手がけました。晴天時には1日あたり約1,000~1,500Wh(スマートフォンのフル充電約60~90回分)の再生可能エネルギーを創出し、宿泊者や通過する登山者へ無料で電気を提供することで、安全な山行を後押しします。
※富士山の山小屋における、一般登山者が利用できる独立型(オフグリッド)太陽光充電ステーションの無償提供として(2026年8月時点、自社調べ)
主要指標 — KEY FIGURES
左:「富士山 吉田口 日の出館」の中村氏とLooopのプロジェクトメンバー、右:設置後の充電ステーション
富士山の山岳遭難件数は県内の約4割。スマホのバッテリー維持が「命綱」に
静岡県警察の発表によると、2025年の静岡県内における山岳遭難件数は107件に上り、そのうち約40%にあたる45件が富士山で発生しています。(出典:静岡県警察「令和7年中における山岳遭難の概況」)登山ルートの確認によるトラブル防止や緊急時の連絡・救助要請において、現代の山行ではGPS地図アプリや通信機能を備えたスマートフォンが登山者の安全を支える「生命線」となっています。しかし、標高が高く気温が低い山岳環境下ではバッテリー消費が激しく、充電切れが二次的なリスクを引き起こす要因として課題視されていました。
また、環境省の公表データによると2025年の夏期開山期間中には約20万5,000人の登山者が訪れており、世界文化遺産である富士山の美しい自然を守るためにも、CO₂排出削減などの環境負荷低減が求められています。(出典:環境省「2025 年夏期の富士山登山者数について」)東日本大震災での太陽光パネル設置ボランティアをきっかけに創業し、再エネ事業や電力小売事業「Looopでんき」を展開してきたLooopは、これらの課題に対し、再生可能エネルギーに関する知見と現場に根ざした社員の実践力をもって貢献すべく、本プロジェクトを発足させました。
運搬から設置まで社員の手で完遂。日の出とともに稼働し、地球にやさしい電気を供給
今回の充電ステーション設置にあたり、社内部活動「登山部」のメンバーを中心としたLooop社員6名が、事前に搬入した周辺資材を除く、主要機材の運搬と施工を担当しました。
2026年8月19日、社員自らが総重量約31kgにおよぶ蓄電池やソーラーパネルなどの機材を背負って標高約2,700mまで登山し、「富士山 吉田口 日の出館」の入口付近に手作業で設置を完了させました。
運搬と施工の様子
設置完了後の充電ステーション
翌8月20日の日の出とともに太陽光パネルが光を受け、本充電ステーションは初めての発電を開始しました。設置初日から早速宿泊客などの充電に活用され、「スマートフォンもモバイルバッテリーもなくなりかけていたので、地図アプリを切っていた。充電ステーションのおかげで明日からまたアプリを使用できるので嬉しい」「最近山小屋でもモバイルバッテリーの持ち込み禁止のところがあるため、山小屋自体がこういうサービスを提供してくれているのはとてもよい」といった声が寄せられています。
日の出とともに、充電をする様子
本設備は、晴天日であれば1日あたり約1,000~1,500Wh(スマートフォンのフル充電約60~90回分)の発電・蓄電が可能です。従来の山小屋で広く使われているガソリンや軽油による燃料発電機に依存せず、太陽光と蓄電池のみで稼働するため、運搬から発電・充電に至る全工程でCO₂を発生させない地球にやさしい電気を、登山者へ無料で提供します。
なお、設置当日の詳細な様子については、Looop公式noteにて発信を予定しています。
公式note URL:https://note.com/looop_pr
将来的な他山小屋への展開を見据え、高地での実運用をスタート
Looopは今後、「富士山 吉田口 日の出館」に本設備の日常的な運用をお任せし、標高2,700mという特殊な山岳環境における実稼働をスタートさせます。日の出館での実績を参考にさせていただきながら、他の山小屋やインフラが未整備な山岳エリアへの設置展開も検討してまいります。
設置概要
設置場所:富士山 吉田口 日の出館(標高約2,700m / 7合目)
設置機器:
・標高3,000m動作保証「EcoFlow DELTA 3 Max」蓄電池
・「EcoFlow 220W軽量両面ソーラーパネル」× 2枚
運用開始日:2026年8月20日
関係者コメント
「富士山 吉田口 日の出館」中村氏のコメント
富士山の山小屋家業を見て来て、普段の生活で使用している、電気、水、通信機器、ガス等、全て麓から運搬しない事には、お客様へのサービスが成立できない過酷な環境となっております。今回、株式会社Looop様より太陽光パネルと蓄電池の話を頂いた際、現状お客様への充電サービスができない状況、解決への糸口になると思いました。この問題を解決して頂き、日の出館としてお客様へのサービス向上と安心が獲得できた事が大きな成果となりました。また、環境にも優しく太陽光で発電となり、自然と登山者の事を思うLooop様に感謝いたします。
株式会社Looop プロジェクト担当者 野村のコメント
高校時代に登山を始めて以来、山は私を支え続けてくれている特別な存在です。Looopに入社した約10年前から、再生可能エネルギーを山小屋に届け、運営を支える力の一つにしたいと考えていました。大自然の中で使う電気こそ、できるだけ自然から得られるエネルギーで賄いたい。近年、パネルや蓄電池の小型・軽量化が進み、自分たちの手で山へ運べる選択肢が広がったことで、今回その思いを形にすることができました。山ではスマートフォンは地図や連絡に欠かせない「安全装備」です。それを動かす電気も、山の安全を支えるインフラの一つだと考えています。この取り組みを通じて、長く自分を支えてくれている山に少しでも恩返しができれば嬉しいです。この企画を快く受け入れ共に形にしてくださった日の出館の皆さまに感謝しております。
株式会社Looopについて
株式会社Looopは、東日本大震災に際し、被災地に太陽光発電で電気を灯し喜んでいただいた経験を基に、2011年4月、「エネルギーフリー社会の実現」をビジョンに掲げ創業しました。現在は、独自のテクノロジーを活用して電力消費の最適化を提案する電力小売事業(サービス名:Looopでんき)をはじめ、再生可能エネルギー発電所や蓄電池の開発・運用、エネルギーマネジメントを幅広く推進しています。2025年からはスマートホーム事業を本格化。エネルギーデータとAI・IoTを融合させ、エネルギーを「つくる」「使う」だけでなく、暮らしに溶け込み「賢く使いこなす」仕組みを構築することで、人や社会の可能性を広げる新しいエネルギーのあり方を追求しています。
設立日:2011年4月4日
本社所在地:東京都台東区上野3丁目24番6号 上野フロンティアタワー(受付17階)
代表者:代表取締役社長CEO/執行役員 中村創一郎
資本金:6,680百万円 ※2026年1月時点
売上高:53,976百万円 ※2026年3月期単体
URL:https://looop.co.jp/
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:社会貢献
- 関連組織:EcoFlow / 富士山 吉田口 日の出館