この度発生した、令和8年熊本地震および令和8年8月千葉豪雨により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。被災地域の一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』を提供する株式会社エムティーアイ(以下、「当社」)は、全国の20歳以上の男女1,073名を対象に、「大雨による影響と防災情報、備え・行動」に関する調査を実施しました。
主要指標 — KEY FIGURES
気象庁は、令和8年5月29日より新たな防災気象情報の運用を開始しました※1。近年、大雨の年間発生回数は有意に増加しており、より強度の強い雨ほど増加率が大きくなっています※2。大雨は、交通機関の遅延や外出への支障など日常生活に影響を及ぼすだけでなく、河川の氾濫や浸水、土砂災害など、命に関わる災害につながるおそれもあります。
今回、9月1日(火)の「防災の日」を前に、生活者における大雨への備えや行動、新たな防災気象情報の認知の実態を探りました。調査の結果、大雨による危険や日常生活への影響を経験した後も、半数以上が備えや行動を変えておらず、「何をすればよいか分からない」ことなどが、行動に移す際のハードルとなっていることが分かりました。一方、大雨による影響や危険性を「30分~3時間前」に把握できれば行動を変えるという回答が約半数となるなど、生活者が行動を起こすために必要とする情報提供のタイミングも見えてきました。
<「大雨による影響と防災情報、備え・行動」に関する調査結果サマリー>
・6割以上は、これまでに何らかの大雨による影響を受けたことがあると回答
・大雨による危険や日常生活への影響を経験した後も、半数以上は備えや行動を「変えていな
い」。その理由は「何をすればよいか分からなかった」が31.4%で最多
・新たな防災気象情報について、内容まで知っている人は2割強。運用の変更を知っていても内容
までは把握していない人の約半数が、警戒レベルに応じて取るべき行動を十分に理解していな
いと回答
・日頃目にする大雨に関する防災情報への課題・要望は、「自分がいる場所への影響の大きさが
分かりにくい」が25.1%で最多。雨の強さや、自分がいる場所に雨が降るタイミングの分かり
にくさも上位に
・大雨による影響や危険性を「30分~1時間前」(24.9%)または「1~3時間前」(24.4%)に
把握できれば行動を変えるとの回答が、合わせて約半数
<調査概要>
・調査期間:2026年7月29日(水)~2026年8月3日(月)
・調査対象者:全国の20歳以上の男女
・調査方法:インターネット調査(株式会社PRIZMA)
・有効回答数:1,073名
・本調査における「大雨」の定義:
ゲリラ豪雨、線状降水帯による大雨、台風に伴う大雨など、生活や安全に影響を及ぼす雨の総称
◆6割以上が大雨による何らかの影響を経験、命の危険から日常生活への影響まで幅広く
はじめに、これまでに経験した大雨による最も大きな影響を聞いたところ、6割以上は何らかの大雨による影響を受けていることが分かりました。内訳を見ると、「通勤・通学、仕事やプライベートなどの予定の変更を余儀なくされた」26.8%、「雨に濡れた、雨宿りをしたなど軽微な影響があった」16.6%、「避難や避難準備が必要になるなど、深刻な影響を受けた」12.3%、「命の危険を感じるような経験をした」6.0%でした。一方で、「特に影響を受けたことはない」は38.4%でした。
「避難や避難準備が必要になるなど、深刻な影響を受けた」「命の危険を感じるような経験をした」と回答した人が、実際に経験したこと、または危険を感じたこと(複数回答)は、「道路や歩道が冠水していた」55.1%、次いで「河川・用水路の増水や氾濫を目撃した」44.9%、「強い雨で前方が見えなくなり車や徒歩での移動中に危険を感じた」40.8%が上位の回答となりました。
また、「通勤・通学、仕事やプライベートなどの予定の変更を余儀なくされた」「雨に濡れた、雨宿りをしたなど軽微な影響があった」と回答した人が大雨によって受けた影響(複数回答)は、「衣服や荷物が濡れるなどの影響があった」53.6%、次いで「道路や歩道の一部の浸水により、移動しにくくなった」40.9%、「公共交通機関の遅延・運休の影響を受けた」40.0%が上位に挙げられました。命の危険を感じるような経験から日常生活への影響まで、その程度は様々ではあるものの、大雨によるリスクは決して他人事ではないことがうかがえます。
◆大雨による危険や日常生活への影響を経験した後も半数以上が備えや行動を変えず、「何をすればよいか分からない」が最多
6割以上が大雨による危険や不便な経験をする中、大雨災害への備えや行動を変えたか聞いたところ、半数以上が「変えていない」(「変えようと思ったが、まだ変えていない」38.4%、「変える必要を感じなかった」14.5%)と回答しました。
変えていない理由(複数回答)としては、「何をすればよいか分からなかった」が最も多く31.4%、「忙しく、備える時間がなかった」23.7%、「お金がかかると思った」19.4%が上位に挙げられ、防災意識はあるものの、具体的な行動に移せていないという人も多いようです。
◆新たな防災気象情報、内容まで知る人は2割強、「変更は知っている」人でも取るべき行動の理解に課題
適切な防災行動に繋げるためには、危険を知らせる情報を正しく理解することも重要です。令和8年5月29日から新たに運用が開始された防災気象情報では、河川氾濫・大雨・土砂災害・高潮の4つの災害について、警戒レベルを1~5の5段階で整理し、名称の統一をすることで避難判断をしやすい仕組みに見直されました※1。
そこで、防災気象情報の運用が変わったことを知っているかを聞いたところ、「知らなかった」が45.2%、「運用が変更になったことは知っていたが、内容までは把握していない」30.9%、「運用が変更になったことと、その内容まで知っていた」23.9%となり、内容まで認知している人は2割強に留まりました。
新しい警戒レベルで発表された際、レベルごとに自分が取るべき行動を理解しているかを聞いたところ、「運用が変更になったことと、その内容まで知っていた」と回答した人では、「十分理解している」と「ある程度理解している」の合計が94.5%となり、9割以上が一定程度の理解を示しました。一方で、「運用が変更になったことは知っていたが、内容までは把握していない」と回答した人では、同割合は52.1%に留まりました。また、「あまり理解していない」と「全く理解していない」の合計は47.9%と約半数にのぼり、自分の取るべき行動について十分に理解できていないことが分かりました。
新たな防災気象情報については、制度変更を知るだけでなく、警戒レベルごとに自分が取るべき行動を理解することが重要です。今回の結果からも、生活者が自ら適切な行動を取ることができるよう、分かりやすい情報発信が求められていることがうかがえます。
◆大雨に関する情報を得ていても約3割は行動を変えず、情報を「自分ごと」として捉えにくい実態も
では、普段どのように大雨に関する防災情報を得ており、それらの情報は実際の行動にどの程度つながっているのでしょうか。普段、大雨に関する防災情報を得る際に利用しているもの(複数回答)を聞いたところ、「テレビ」53.8%が最も多く、次いで「天気予報アプリ」40.4%、「ニュースアプリ」32.2%が上位に挙げられました。
また、それらの大雨に関する防災情報を見て、実際に行動を変えたことがあるか(複数回答)については、約7割は何かしら行動を変えたことがあるようです。具体的には、「プライベートの外出を控えた・予定を変更した」38.3%が最も多く、次いで「危険な場所(河川、海、用水路など)に近づかないようにした」21.5%、「通勤・通学の時間を変更した」16.8%が上位でした。一方で、「特に行動は変えなかった」と回答した人も29.7%と約3割にのぼりました。
続いて、大雨に関する防災情報について、不便に感じていることや改善してほしいことはあるか(複数回答)を聞いたところ、6割以上が何らかの課題や要望があると回答しました。具体的には、「自分がいる場所への影響の大きさが分かりにくい」25.1%、「雨の強さが分かりにくい」24.3%、「自分がいる場所にいつ雨が来るのか分かりにくい」22.6%が上位に挙げられました。
大雨に関する情報を日頃から得ることはできていても、自分がいる場所への影響の大きさや雨が降るタイミングなどを把握しにくいことが、具体的な行動を判断する際のハードルのひとつになっている可能性があります。
◆8割以上が「事前に分かれば行動を変える」と回答、約半数が望む情報提供のタイミングは「30分~3時間前」
最後に、大雨による自身への影響や危険性を把握できる情報が求められる中、どのくらい前に情報を把握できれば行動を変えると思うかを聞きました。
その結果「30分~1時間前」(24.9%)と「1~3時間前」(24.4%)がほぼ同率で最も多く、合わせて約半数を占めました。また、「特に事前に分かっても行動は変えない」と回答した人は18.5%で、8割以上は事前に把握できれば何らかの行動を変える可能性があることが分かりました。
さらに、希望する時間で事前に分かった場合にどのような行動を取るか(複数回答)を聞いたところ、「プライベートの外出を控える・予定を変更する」が62.4%で最も多く、次いで「危険な場所(河川、海、用水路など)に近づかないようにする」35.9%、「移動手段を変更する」29.9%が上位に挙げられました。
今回の調査結果から、大雨による影響を経験し、備えの必要性を感じていても、何をすればよいか分からないことや、備えるための時間や費用が負担になることなど、実際の行動に移す際には様々なハードルがあることがうかがえました。また、大雨に関する情報に日頃から触れていても、自分がいる場所への影響の大きさや雨が降るタイミングを把握しにくいと感じている人もいます。
一方で、大雨による影響や危険性を事前に把握できれば行動を変えるという回答も多く、情報の内容だけでなく、届け方やタイミングもその後の行動を判断するうえで重要であることが示されました。
気象庁では、避難判断をしやすくするため、防災気象情報の名称や警戒レベルの整理が行われました。このような取り組みとあわせて、生活者一人ひとりが自分に関わる情報として危険性を理解し、早めの備えや行動につなげられる環境づくりが今後ますます重要になると考えられます。
当社は今後も、ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』の提供を通じて、大雨による被害にあう人を一人でも減らすことを目指し、より分かりやすく身近な気象情報を届けることで、生活者一人ひとりの判断や早めの備えを支援できるよう取り組んでいきます。
◆株式会社エムティーアイ ライフ事業部 気象ビジネス部/気象予報士 荻原 香菜からのコメント
今回の千葉豪雨では、約8時間の間に「気象防災速報(記録的短時間大雨)」が25回発表され、千葉市では1時間に115mm、24時間で351mmと、いずれも観測史上1位となる記録的な大雨を観測しました。道路の冠水や交通網の寸断をはじめ、日常生活に大きな支障が生じ、大雨災害の恐ろしさを改めて実感した方も多かったのではないでしょうか。
調査結果では、大雨による日常生活への影響を経験した人が多い一方で、「何をすればよいか分からない」「自分のいる場所にどのような影響があるのか分からない」と感じている人が少なくないことがうかがえます。
近年は線状降水帯による大雨や局地的な豪雨によって、命に関わるレベルの災害がどこで起きてもおかしくない状況です。しかし、このような災害級の大雨がいつ・どこで・どれだけ降るのかを正確に予測することは簡単ではありません。今回の千葉豪雨も、その予測の難しさが改めて浮き彫りとなった事例でした。予測が困難な大雨による危険や生活への影響を少しでも減らすためには、危険が迫った時に、自分が取るべき行動を普段からイメージしておくことも重要な備えのひとつです。
とはいえ、日常の中で具体的にイメージしておくことは容易ではありません。また、危険性や影響を事前に把握できれば8割以上が行動を変えると回答しており、気象情報を提供する立場として、災害をより身近に感じ、行動につなげられる情報発信に努めることが使命であると考えています。
<ゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』について>http://pawr.life-ranger.jp
最先端の気象レーダー「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダー」や気象庁Cバンド気象レーダーの観測データを用いて全国の雨雲を3D描画で表示し、これまで察知が難しかったゲリラ豪雨発生の可能性を予測し、約15分~20分前にスマートフォンのプッシュ通知でお知らせするサービスです。また、落雷情報や予測が難しいひょう・強い雪・豪雪(地域により基準値設定)の可能性なども通知することで、突発的な気象災害への対策をサポートし被害軽減を目指しています。
『3D雨雲ウォッチ』に関するnote記事:https://note.com/mtiltd/n/nd054f401ac40#672c0188-fac7-4040-b7bb-ecc042293703
サービス名:3D雨雲ウォッチ
月額料金(税込):無料
アクセス方法:
App Store、Google Playで『3D雨雲ウォッチ』で検索
(対応OS: Android 7.1以上、iOS 15.0以上)、または、
PC:http://pawr.life-ranger.jp 、スマートフォン:https://pawr.life-ranger.jp/static/storelink/ にアクセス
※1 気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年~)」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/keiho-update2026/index.html
※2 気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
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