台湾中央銀行総裁の楊金龍氏は本日(9日)、立法院での質疑応答に臨み、立委からAI関連株のバブル化の可能性について問われた。楊氏は「もちろん懸念はある」と述べたものの、AI産業には実質的な収益性があると指摘し、むしろ信用資源が過度に拡大・集中しているかどうかの方が問題だと強調した。
楊氏は、台湾株式市場においてAI関連銘柄の株価収益率(PER)が高止まりしている点には疑問の余地があると認めたが、中央銀行が注目しているのはあくまで信用の拡大動向だと説明した。そして、「中央銀行は明確に『水をやる』ような緩和策を取っていない。市場に流れる資金量はそれほど多くなく、依然として引き締め傾向にある」と述べ、金融政策の姿勢を明確にした。
さらに、一部のメディアや市場関係者が『定存単』を通じて中央銀行が1兆円以上も資金を供給していると解釈していることについて、楊氏は「それは誤解だ」と反論した。その理由として、財政部の税収が中央銀行の口座に6,000~7,000億円預けられていること、そして第一四半期に新台湾ドルの安定を図るために125億米ドルを超える外貨を売却したことを挙げた。これらの要因は、定存単によって市場に供給された資金と相殺されると説明した。
合計で約1兆円規模の資金が、外貨売却と税収の形で市場から吸収されているため、実質的な流動性の拡大は限定的であるというわけだ。
また、立委から「外資がETFを『資金の逃避先』として利用しているのではないか」との指摘に対し、楊氏は「外資による資産の再配分は一般的な投資行動であり、利益確定も投資の基本的な考え方だ。外国投資家に資金を常に海外に送金するよう強制することはできない」と述べ、市場の自然な動きとして受け止める立場を示した。
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- 出典:PR Times
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