アメリカの先週の初請失業給付申請件数が小幅に減少し、企業の解雇が依然として低水準にとどまっていることが示されました。これにより、雇用市場全体の安定が続いていることが確認されました。ただし、6月の新規雇用増加は明らかに減速しており、労働市場は「スロー・ハイア・ノー・ファイア」(Slow Hire, No Fire)の状況が続いています。

アメリカ労働省(DOL)が木曜日(9日)に発表したデータによると、7月4日までの1週間で、季節調整済みの初請失業給付申請件数は前週比2,000件減少の21.5万人となりました。これは《ブルームバーグ》が調査したエコノミスト予想の21.7万人を下回り、《ロイター》予想の21.8万人よりも低くなりました。

一方、継続受給者数(6月27日までの週)は8,000人増加して181.4万人となり、前週の180.6万人を上回り、3月以来の高水準を記録しました。ただし、アナリストはこの増加の主因が学校の夏休みに伴う季節調整の影響であり、労働市場の悪化を示すものではないと指摘しています。

季節調整前のデータでは、初請件数は約1万人増加しており、そのほとんどがカリフォルニア州の申請増によるものです。経済学者によると、学年末になると一部の州で非教員職員が夏休み中に失業給付を申請できるため、政府の季節調整モデルに影響を与えることがあります。そのため、5月末から6月初めにかけての申請増は統計的なノイズと見なされ、雇用市場の弱さを示すサインではないとされています。

最新の非農業部門雇用統計では、6月の雇用増加が大幅に鈍化し、4月と5月のデータも下方修正されました。しかし、企業による大規模な解雇の兆しは見られません。アナリストは、現在の米国労働市場が「スロー・ハイア・ノー・ファイア」の状態にあると分析しており、企業は採用ペースを落としているものの、従業員を解雇する動きにはなっていません。

連邦準備制度理事会(FRB)が公表した6月16日から17日にかけての会合の議事録も同様の見方を示しています。多くの当局者は、労働市場が当面安定すると予想しており、失業率は現状維持されると見込んでいます。ただし、一部の当局者は、地政学的リスクや経済見通しの不確実性が高まれば、企業がさらに採用を減速させたり、解雇を開始する可能性があると警告しています。

FRBは6月の会合で、政策金利を3.50%から3.75%の範囲で据え置きましたが、最新の金利予想(ドットチャート)では、今年中に追加の利上げが行われる可能性が高まっていることを示しています。市場は今後のインフレと雇用データを注視し、FRBの次の政策決定を予測しようとしています。

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  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:アメリカ労働省