米国AIチップ大手のNVIDIA(米国名:NVIDIA Corporation)は今(16)日、自動操縦機械における「物理AI」分野で日本企業との協業を拡大すると発表した。同社は、日本の自動車メーカー・トヨタが技術実証都市として開発を進める「Woven City」の一部プロジェクトに参加し、AIの日本国内での応用促進に向けた基盤技術を提供する。
NVIDIAは、トヨタの子会社で先端技術の研究開発を担うWoven by Toyotaに対して、GPUおよび開発ツールを供給する。これにより、Woven Cityの交通管制システムに必要なAIモデルの開発が促進される。
また、NVIDIAはトヨタに対して次世代自動車向けの半導体を供給するほか、製造現場で稼働するロボットを制御するAIの開発に必要なソフトウェア基盤技術も提供する。トヨタはこれらの技術を活用し、都市の移動サービス機能の強化、次世代車両の開発、工場の生産効率向上などを図っていく。
同日、NVIDIAは自社のAI開発基盤技術の拡充も発表した。ソフトウェア面では、日本企業向けに自社開発のAIモデル「Nemotron」の提供を拡大する。このモデルはすでにNTT DATA、日立製作所、AIスタートアップのSakana AIが採用を決定している。
Nemotronはオープンソースモデルであり、企業は自社のサービスに組み込んで利用することが可能だ。
ハードウェア面では、ロボット用AI半導体の製品ラインナップを拡充する。ロボットの「頭脳」として使用されるAI半導体「Jetson AGX Thor」の新製品として、2種類を新たに投入する。これらの新製品は小型でありながら、消費電力を抑えることで、最上位モデルに近い計算処理性能を発揮する。
NVIDIAのCEO、黄仁勳氏は昨(15)日から日本を訪問しており、本日は経済産業省が主催するイベントに出席した。外界では、ソフトバンクなどが設立した政策的AI企業「Noetra」に対して半導体を供給する計画について説明すると予想されている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:提携
- 関連組織:トヨタ / Woven by Toyota / NTT DATA
- 製品・サービス:GPU / Nemotron