『バロン週刊』が報じたところによると、今回の米国株式市場の決算シーズンは、これまで以上に明確に勝者と敗者を分けることになるが、その過程は激しい変動に見舞われるとのことです。

IBM(IBM-US)の最高経営責任者(CEO)であるアルヴィンド・クリシュナ氏が株主宛ての書簡で発したわずか二文が、火曜日にテクノロジー株式市場全体を大きく揺るがしました。

クリシュナ氏は第2四半期の暫定業績を発表する中で、顧客が価格上昇を予期して、資本支出をサーバーやメモリ、記憶製品に集中させていると指摘しました。さらに、企業の顧客は今期、サイバーセキュリティの状況が急速に変化していることから「注意が散漫になっている」と述べました。

投資家はほとんど即座に反応しました。米国市場に新規上場したメモリチップメーカーのSKハイニックス(SKHY-US)は27%急騰し、サーバー大手のデル(DELL-US)は7%上昇、ストレージ装置メーカーのサンディスク(SNDK-US)は5%上昇しました。また、セキュリティ関連株も同様に上昇しました。

一方で、IBMは25%も急落し、過去最悪の単日下落率を記録しました。また、アドビ(ADBE-US)、サービスナウ(NOW-US)、オラクル(ORCL-US)などのソフトウェア関連銘柄も再び強い売り圧力にさらされました。

テクノロジー業界における分断はますます広がっており、AIの恩恵を受ける企業と、AIの波に乗れていない企業との差は、もはや埋めがたいほどの深い溝となっています。

このテクノロジー企業の競争において、ASML(ASML-US)がIBMよりも優位に立っていることが示されています。オランダに本拠を置く半導体製造装置のリーディングカンパニーであるASMLは、水曜日に第2四半期の決算を発表した後、株価を上昇させました。同社CEOのクリストフ・フーケ氏は、受注状況が「極めて強固」だと述べました。

半導体関連の企業であれば、ほぼすべての企業が好調です。特に、チップ製造装置の設計・製造・販売を行う企業、たとえばAehr Test Systems(AEHR-US)などは、さらに明るい状況です。同社の決算発表後、水曜日の米国時間の前場で株価が一時30%も急騰しました。

このAIブームは、全体の株式市場にも下支え効果をもたらしています。情報技術セクターは、火曜日のS&P 500指数の中で最も好調なセクターとなりました。しかし、等加重で計算されたS&P 500指数は、その日はむしろ下落しました。

しかし、IBMの発言が引き起こした市場の反応は、投資家に一つの警告を発しています。IBMは市場がすでに認識している産業動向を再確認しただけにすぎないのに、なぜわずか数文でこれほど大きな変動が生じたのでしょうか。

これは、AI時代において、株式市場がテクノロジー株の適正価格を見極める過程でまだ試行錯誤を続けていることを示しており、こうした感情的で反射的な激しい変動が、今回の決算シーズンの最も顕著な特徴になる可能性が高いことを意味しています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:IBM / Sandisk / Adobe
  • 製品・サービス:AIインフラ / サーバー