2026年、世界人工知能大会(WAIC)が上海で盛大に開幕し、技術開発から実用化への重要な転換点を示しました。
本大会は7月17日から20日まで開催され、「三地四館」として世博中心、世博展覧館、張江科学会堂、西岸国際会議センターの4会場で行われます。
中国の習近平国家主席が開会式に出席し、基調講演を行う予定であり、人工知能が中国の国家戦略および国際ガバナンスにおいて中心的な位置を占めていることを強調しています。
今年のテーマは「智能夥伴,共創未來」。展示面積が初めて10万平方メートルを超え、1100社以上の企業が参加し、3000点以上の製品を出展します。また、140以上のフォーラムが企画され、チューリング賞やノーベル賞受賞者を含む1400人以上の国内外の専門家が、「AI for Science(AI4S)」やAIガバナンスに関する議論に参加します。
2025年が「モデルの問い」に焦点を当てたのに対し、2026年のWAICは、人工知能が本格的に実用化段階に入ったことを象徴しています。展示品はもはやクラウド上の大型モデルに限定されず、ハードウェア端末や実際の業務プロセスに深く統合されています。
消費者向けでは、世界初のAIエージェント搭載スマートフォン(努比亞)が初公開され、スマートフォンの競争が機能の積み重ねから「原生AIエージェント」へと移行することを示しています。この端末は、ユーザーのニーズを能動的に理解し、複数のアプリを横断してタスクを実行できます。
また、初のAIメモリーグラスや階躍星辰のAgentOSなども登場し、AIが人間の日常生活の「延長された脳」として機能することを示しています。
具身知能の分野では、世博展覧館H3館に200種類以上の具身知能端末が集結します。ロボットの単なるパフォーマンスから、工場や倉庫、介護施設などでの実際の導入シーンへと焦点が移っており、仕分けや巡回点検などの具体的な業務遂行が議論されています。
国際的な技術競争の中、中国は独自のAIエコシステム構築への決意を示しています。華為は業界最大規模の超ノード「Atlas 950」の実機を展示します。このシステムは最大8192枚の昇騰950チップを高速直結でき、国産大型モデルの学習を強力に支えます。また、上海東方算芯は3D近接計算チップを初公開します。
張江地区は「技術の心臓部」として、大規模計算チップや国産GPUクラスタを重点展示し、中国のAI産業が追走から部分的リードへと移行していることを示しています。
WAIC 2026は、国際的な政策立案者や学術界のトップ対話の場でもあります。9人のチューリング賞・ノーベル賞受賞者を含む1400人以上の来賓が、AIガバナンス、AIセキュリティ、AI4Sについて議論します。
ガバナンスの観点では、「世界人工知能協力機構(WAICO)」の設立が推進され、多国間対話を通じて『グローバル人工知能ガバナンスイニシアティブ』の実現を目指します。中国は「スマートインクルーシブ、協働ガバナンス」という価値観を伝え、開発途上国を代表して国際ルール形成に貢献しようとしています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:イベント
- 製品・サービス:AIエージェントスマホ(努比亞) / AIメモリーグラス