テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏は最近、同社の完全自律走行システム(FSD)が、これまでの「すべてのユーザーに同じロジックを適用する」汎用モデルから、真のパーソナライズドドライビングシステムへと転換していることを明らかにしました。今後、FSDの背後にあるニューラルネットワークは、各ユーザーの運転習慣を直接学習し、好みを記憶することで、長年問題視されてきた「高乗員車専用レーン(HOVレーン)への強制的退出」などの問題を解決します。

あるテスラ車の所有者がX上で投稿し、FSDが適切ではないタイミングで空いているHOVレーンから退出し、混雑した車線に合流することで、走行効率が低下していると不満を述べました。

これに対し、マスク氏は、システムが今後ユーザーの手動介入行動を記録し、個人の好みに基づいて調整を行うと応じました。

人間の運転者は状況に応じて異なる選択をします。たとえば、駐車の際にはバックで入れる人、フロントを前に出す人など好みが分かれます。FSDは今後、こうした個別の行動差異を学習し、ユーザーのスタイルに最も近い運転モデルを適用するようになります。

このアップデートは、テスラが最近行ったHOVレーン設定の簡素化にもつながっています。システムがユーザーの複数回の介入行動から学習できれば、同様の誤判定を効果的に減少させることができるでしょう。

また、テスラが最近導入した「介入フィードバックメニュー」では、ユーザーがFSDに介入するたびにその理由を入力するよう求めています。これらのデータは、エンジニアリングチームが優先的に修正すべき項目を明確にするのに役立っており、現在、駐車時の操作がFSDの介入を引き起こす主な要因の一つとなっています。今後のパーソナライズ機能は、まずこの体験の改善に焦点を当てる予定です。

市場では、パラメータ規模が約10倍に拡張されたFSD v15が2024年末から2025年初頭にかけてリリースされ、自動運転能力がさらに強化されると予想されています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:新製品
  • 製品・サービス:FSD(Full Self-Driving) / FSD v15