今年5月、三星電子記憶體部門の社員はストライキを手段として、管理層に賞与の引き上げを成功裏に迫った。しかし、この一時的な労使危機の回避策は、今や連鎖反応を引き起こし、グループ内部における深刻な分配不均衡と人材流出の危機を生んでいる。
最新で発表された特別管理業績賞与計画によると、三星は営業利益の10.5%を賞与として積み立てるとしており、その中で最も貢献した記憶體部門が最大の受益者となった。
データによると、同部門の社員の賞与は、システム半導體(LSI)および晶圓代工部門の3倍に達する可能性があり、家電、テレビ、スマートフォンなどのデバイス体験部門と比べれば100倍以上にもなるという。
この極端な賃金格差は、社内における従業員の分断をさらに深刻化させている。連合企業労働組合の最新調査によれば、三星晶圓代工部門では回答者の81.5%が退職を検討しており、コアロジックチップ設計部門であるLSIでも75.4%、半導體研究開発センターでは60.6%に上っている。対照的に、待遇が優遇される記憶體部門の退職意向は32.7%にとどまっている。
全体として、三星半導體事業部の平均退職意向率は49.5%に達しており、以前には三星モバイル部門の社員が喪服を着て出勤し抗議するという事件もあった。
この現象は、韓国の半導體国家戦略に挑戦を突きつけるものである。韓国政府は2030年までに記憶體生産能力を倍増させる計画を推進しており、三星とSKハイニクスがその実現の鍵を握っている。しかし、内部の士気が低下する中で、三星が技術的リーダーシップを維持し、コア人材を確保し続けられるかは不透明な状況にある。
連合企業労働組合のチェ・スンホ会長は、調査結果が現在の危機を如実に反映していると指摘し、三星の経営陣が問題を真剣に受け止め、早期に効果的な対策を講じることを呼びかけた。また、2027年の賃金交渉および団体交渉の議題にこの問題を組み込むよう求めている。これにより、企業の競争力に打撃を与える人材断層を防ぐ必要があるとしている。
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- 出典:PR Times
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