花旗グループは、最近の半導体株の激しい変動を受けて、韓国株式市場の評価を「オーバーウェイト」から「戦術的ニュートラル」に引き下げました。これは、AIテーマへのリスク露出を減らしたいという意図によるものです。韓国の総合株価指数(KOSPI)は今年、世界で最も好調な市場の一つでしたが、個人投資家の単一株式レバレッジETFへの過度な熱狂や、評価額への懸念から、市場の混乱がさらに深刻になっています。
花旗のストラテジストは、構造的にはAIテーマを依然としてポジティブに捉えていますが、新興市場におけるテクノロジー部門全体からの撤退には慎重な姿勢を示しています。
一方で、花旗は中国を資金の輪番先として最優先の候補と見なしています。中国の今年のEPS(一株当たり利益)の伸びは出足が鈍いものの、ストラテジストは、市場の上昇が少数のAI関連銘柄からより広いセクターに広がる可能性があるため、中国株が恩恵を受けると考えています。中国の評価引き上げの要因には、投資家のポジショニングが低いこと、原油価格の下落、そしてグローバルな成長環境の改善が含まれます。
さらに、市場は中国政府が追加的な政策を打ち出すことを予想しており、人民銀行が今月にも0.1%の利下げを行うことや、財政刺激の加速が経済の緩やかな回復を後押しすると見られています。
他の地域の配置に関しては、花旗は台湾株式市場の「オーバーウェイト」評価を維持しており、台湾のハードウェアサプライチェーンがグローバルなAIインフラの中心的役割を果たしていると評価しています。メキシコの評価は「中立」に引き上げられ、中国とともに、高評価のテクノロジー株から流出する資金を吸収できる市場とされています。
中東の地政学的緊張、FRBの政策不確実性、エルニーニョ現象による気候の混乱といった課題に直面しながらも、花旗は新興市場企業の収益性に対して楽観的な見方を示しており、2026年までにMSCI新興市場企業の収益が63%増加すると予測しています。花旗は、マクロ環境が好調に推移し、地政学的リスクが和らげば、市場の上昇がさらに広がる余地があると述べています。
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