金価格は月曜日(20日)に下落した。米国とイランの緊張が高まる中、原油価格が上昇し、米国の金利見通しにも不透明感が広がっている。
現物金は0.2%下落し、1オンスあたり4007.91ドルで取引された。
8月物の金先物は0.1%下落し、1オンスあたり4015.90ドルで終了した。
10年物米国債の利回りは0.4%上昇し、利子のつかない金の価格を押し下げた。また、ドルも0.2%上昇し、ドル建ての金は海外の買い手にとって割高感が強まった。
米国がイランの複数都市を再び空爆したのに対し、イラン革命防衛隊(IRGC)は中東各地の米軍施設を攻撃したと発表した。一方、イランと連携するイエメンの反政府武装組織「フーシ派」は、サウジアラビアに対する海上封鎖を宣言。これにより、紅海経由の石油輸出に新たなリスクが生じた。
ブレント原油はすでに1か月以上の高値圏にあり、今回の事態でさらに上昇。インフレ懸念が高まり、利上げ期待が強まった。金は伝統的にインフレヘッジとしての役割を持つが、高金利環境下では利子のつかない資産として投資対象としての魅力が低下する傾向がある。
ハイリッジ・フューチャーズの金属トレーダー、デイビッド・メジャー氏は「エネルギー価格の高騰が中東情勢の焦点であり、先週のインフレ指標が予想を下回ったとしても、連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げを行う可能性は排除できない」と指摘した。
クリーブランド連邦準備銀行のベス・ハマック総裁も、インフレ抑制のために利上げが必要との見方を示し、FRB関係者の中では利上げ支持が広がっている。これにより、7月のFOMC会合では激しい議論が予想され、ケビン・ワーシュ議長が主導する2回目の会合でも異議が提出される可能性がある。
CMEのフェドウォッチツールによると、市場は12月の利上げ確率を約83%と見込んでおり、前週の73%から上昇している。
メジャー氏は「年内後半には、FRBが利上げではなくバランスシートの調整によって対応すると予想している。この動きは今後1~2か月で金市場に下支えとなり、ドルを押し下げる要因になるだろう」と述べた。
その他の貴金属では、現物銀が1.2%上昇し、1オンスあたり56.55ドル。現物プラチナは0.1%上昇の1592.86ドル、現物パラジウムは0.9%上昇の1258.83ドルで取引された。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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