人工知能(AI)関連銘柄が最近、激しい値動きを見せている。高盛(GS-US)の最新レポートによると、避険基金は過去2か月間で記録的なスピードで米国テクノロジー株を減らしており、AIインフラ関連銘柄への市場の信頼が明らかに冷え込んでいることを示している。資金も他の産業へと移りつつある。

高盛プライム・サービス部門によると、避険基金は過去8週間のうち6週間でテクノロジー株を純売却しており、保有株式の時価総額が約10%減少した。これは同機関が関連データを追跡し始めてから10年以上で最大の減少幅だ。報告書では、6月初旬以降、半導体、メモリ、AIインフラ関連銘柄が大幅に修正され、テクノロジー投資家が明確にポジションを縮小していると指摘。市場には「降伏売り」(capitulation)の兆候さえ見られ始めているという。

6月初旬以降、S&P 500情報技術指数は約10%下落している。AIテーマによる高評価が見直される中、多くの投資家が利益確定を進め、大手テクノロジー企業が今後AI関連の資本支出を減らす可能性を懸念している。このため、市場の資金は徐々に消費関連株など他の産業へと移っている。

高盛は、テクノロジー株が先週の米国株式市場で最も弱含みのセクターであり、避険基金が最も多く純売却した産業だったと指摘している。全体として、ほとんどのテクノロジー関連サブセクターが減量対象となっており、特にテクノロジーハードウェア、ストレージ機器・周辺機器、ITサービスが強い売り圧力を受けている。半導体とソフトウェア銘柄も売られているが、その程度はやや小さい。

高盛のストラテジスト、ベン・スナイダー氏のチームは、AIインフラ関連銘柄の最近の「苦しい値動き」が投資家の関心を他の産業へと再び引き寄せていると述べており、市場の資金配分が変化していることを強調している。彼らは、AI産業の基本的な状況は依然として堅調だとしながらも、過去の経験、資金のポジション、新たな好材料の欠如を踏まえると、AIインフラ関連のモメンタム取引は短期的に引き続き困難に直面すると見ている。

アナリストらは、今週、Alphabet(GOOGL-US)など主要テクノロジー企業が決算を発表する予定であり、市場はAI投資、資本支出、今後の見通しを注視していると指摘。これらの内容が、AI関連銘柄の今後の動向と資金の流れを左右する重要な鍵になるだろうと予想している。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査
  • 関連組織:Alphabet
  • 製品・サービス:AIインフラ / ITサービス