Googleの親会社Alphabet(GOOG-US)(GOOGL-US)は、2026年7月22日に2026財年第2四半期の決算を発表する予定です。市場が人工知能(AI)インフラ支出の過大化を懸念する中、ドイツ銀行がリサーチレポートを発表し、Alphabetの株価を強く支持しました。同レポートでは、投資家は資本支出(Capex)にのみ注目するのではなく、Google Cloudが持つ大きな上昇余地に着目すべきだと主張しています。
クラウド事業の成長が大幅に上方修正
ドイツ銀行がAlphabetに対して楽観的な見通しを示す背景には、Google Cloudの業績があります。アナリストは、Google Cloudの第2四半期の売上成長率予想を、当初の65%から70%に上方修正しました。さらに、2026年下半期の成長率は75%まで加速すると予測しています。
この予測には3つの根拠があります。第一に、AI計算需要が依然として供給を上回っており、Googleは需要に対応するためSpaceXから計算リソースをリースしているほどです。第二に、2026年第1四半期時点で、Google Cloudの受注残高は4620億ドルに達し、前年同期比で400%増加しました。
第三に、ドイツ銀行は市場がクラウド事業の収益可能性を大きく過小評価していると指摘しています。同行は、2027年にGoogle Cloudの売上が1900億~1950億ドルに達すると予測しており、これは市場コンセンサスの1420億ドルを大きく上回ります。30%の利益率を前提とすれば、この追加収益は1株当たり利益(EPS)を約1ドル押し上げることになります。
融資力とキャッシュフローは依然として健全
AI支出に対する市場の懸念に対して、ドイツ銀行は確かにAlphabetの資本支出予測を大幅に上方修正しています。2027年には3250億ドル(従来予測は2500億ドル)に達し、2028年には3650億~3700億ドルに上昇すると予測しています。
しかし、ドイツ銀行はAlphabetに「資本支出の圧迫」はないと判断しています。同レポートは、Alphabetが強力な資金調達能力を有しており、最近では約650億~700億ドルを調達したと指摘しています。これにはバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)からの100億ドルの投資も含まれます。
さらに、同社は約1270億ドルの現金および投資を保有しており、2027年末までに累計営業キャッシュフローが4200億ドルに達すると予想されています。ドイツ銀行は、投資家は支出規模よりも、クラウド収益への変換スピードに注目すべきだと強調しています。
AI統合が広告効率を向上
従来のコア事業においても、ドイツ銀行は検索事業に勢いが失われていないと指摘しています。データによると、2026年第2四半期にGoogleウェブサイトのトラフィックとページビューは改善しています。AI Overviewがトラフィック構造を変える可能性はあるものの、調査では広告予算がAI駆動型広告へ移行し始め、広告配信効率が継続的に向上していることが示されています。ドイツ銀行は、Google検索事業の第2四半期の前年比成長率を16.5%で据え置いています。
Geminiモデルのリリース遅延については、ドイツ銀行は短期的な現象にすぎず、Geminiのウェブトラフィックとアプリダウンロード数は成長軌道を維持しており、Alphabetの長期的なAI競争力には影響しないと判断しています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:調査
- 関連組織:SpaceX / Berkshire Hathaway
- 製品・サービス:Google Cloud / Gemini