立法院の国民党会派が行政院に対し『無人載具産業発展統籌型計画』の執行停止と、115年度予算の全額削除を求める提案を行ったことに対し、経済部は本日(21日)、厳重な声明を発表した。経済部は、無人載具が台湾で近年最も急速に成長している戦略産業の一つであると強調。政府の支援予算が突然ゼロになった場合、産業チェーン全体に深刻な打撃を与え、国防の自主性も大きく損なわれると指摘している。影響を受けるのは国内の267社以上のサプライチェーン企業と、数十の上場・上場外企業の長期的発展である。

最新の世界経済動向によると、世界は『国防』『AI投資の高まり』『エネルギー転換』の三つが牽引する新たな経済サイクルに入っている。データによれば、2030年までに国防支出は3.7兆ドルに達し、AIとクリーンエネルギーと合わせて世界のGDPの11.2%を占めると予測されている。このような構造的変化の中で、無人機産業は単なる技術競争ではなく、グローバルサプライチェーン再編における『非赤サプライチェーン』の鍵となる要素であると経済部は位置づける。

経済部は、台湾の経済は現在強固なモメンタムを持っており、115年度のGDP成長率予測はすでに9.64%まで上方修正されていると説明。輸出が成長の主な原動力となっており、特に今年上半期の無人機本体の輸出額は2.12億ドルに達し、昨年通年の0.93億ドルを大きく上回っている。これは産業が爆発的成長期にあることを示しており、このタイミングで予算を中断すれば、台湾企業がグローバルサプライチェーン再編に参加する優位性を失い、国際的な戦略産業競争で後れを取ると警告している。

経済部は、115年度が無人載具計画の全面実施の鍵となる年であると強調。当初、約80億円の予算が計上されており、13の中央省庁が連携して推進している。具体的な取り組みは以下の通りである。

- 市場需要の創出:13の省庁が業務用無人機を調達し、企業が実績を積めるように支援。これが海外市場展開の足がかりとなる。 - 重要技術の研究開発:特別科研補助金を通じた自主開発を推進し、国際競争力のある製品を確保。 - 実証フィールドの整備:アジアイノベーションセンターと中科院民雄園区を建設し、生産・研究開発の場を提供。 - 法制度環境の整備:交通部、数位発展部などがサイバーセキュリティ認証制度や飛行試験場制度を整備。

産業面に加え、無人機は行政業務にも実用的価値を持つ。経済部は、多くの省庁が地形が複雑な地域を管轄しており、無人機の導入により職員の勤務リスクを低減できると説明。予算が削除されれば、行政部門の基本的な安全要件が無視されることになると指摘している。さらに、現在のサプライチェーンに属する267社の企業はすでに政策に合わせて多額の資金と人材を投入している。政府の予算は『リスク分担』の役割を果たしており、これがゼロになれば企業の投資が遅れ、量産計画が阻害され、資金繰りの圧迫が生じると警告している。

経済部は、世界的な高インフレと市場の激しい変動が常態化する中で、潜在的産業に対する政策の安定性が極めて重要だと訴える。台湾は現在、『信頼できるサプライチェーン』を構築する絶好の機会にあり、予算の安定的な執行を通じて、2030年119年度)に400億円の産業規模を達成する目標に向かって着実に前進すべきだと強調している。これにより、台湾の高度製造業とAI応用におけるハブ的優位性を維持・発展させることができるとしている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース