日月光旗下 Ainos(AIMD-US) は、同社のAI Noseが工業環境の気味データを累計6.13億件以上収集したと発表しました。データは主に半導体製造現場から収集されています。Ainosは、AI Noseの導入規模が拡大するにつれ、現実世界の気味データを継続的に蓄積しており、これに基づいて独自開発の「嗅覚言語モデル」(Smell Language Model:SLM)を強化しています。これにより、長期的な戦略である「Smell Intelligence Network」(気味知能ネットワーク)の構築を着実に進めています。

AI Noseは、環境中の気味パターンを継続的に取得し、機械が読み取り可能なデータに変換することで、独自のSmell IDの構築と最適化に活用されます。実際の現場で長期間にわたり運用されることで、プラットフォームは継続的に学習を重ね、Smell AIが異なる気味パターンを識別・応用する能力を高めていきます。

Ainosの取締役会長兼CEOであるEddy Tsai氏は、「Smell AIは、現実世界のデータに基づき、継続的に学習するAIプラットフォームです。AI Noseを新たに1台導入するたびに、Smell IDが拡張され、Smell Language Modelが強化され、Smell Intelligence Networkの発展が促進されます。現実世界のデータは、Smell AIが長期的な競争力を築くための重要な基盤となります」と述べています。

Ainosは、従来のセンシングシステムが特定物質や単発の数値測定に注力しているのに対し、Smell AIは空気中の化学情報を継続的に構造化された機械可読データに変換し、長期的に蓄積・分析可能なデータ資産を形成すると指摘しています。同社は、Smell AIがPhysical AIにおける新たな知覚層となり、AIシステムがこれまでデジタル化が困難だった環境の化学信号を把握する手助けになると見込んでいます。

Ainosによると、AI Noseの設置拠点が増えるにつれて、Smell IDのデータも継続的に拡充され、Smell Language Modelがさらに強化され、次世代のPhysical AIに新たな環境知覚能力を提供するSmell Intelligence Networkが段階的に構築されていくとしています。

現在、Ainosは世界最大の半導体封測メーカーの工場でSmell AIの商用導入を開始しています。また、先進的な半導体製造環境への応用も推進中です。半導体産業に加えて、スマート工場、ロボット、医療インフラなどへの応用も継続的に拡大しており、多業種・多現場にわたる現実世界の気味データをさらに蓄積しています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:新製品
  • 製品・サービス:AI Nose / Smell Language Model (SLM)