日本財務省は水曜日(22日)に最新の貿易統計を発表した。それによると、2024年6月の貿易収支は4,069億円の赤字(約25億ドル)となり、市場予想の1,200億円を大きく上回る予想外の赤字拡大となった。この背景には、円安の進行とイランをめぐる地政学的緊張による原油価格の上昇がある。

6月の輸入額は前年同月比25.4%増加し、輸出額は19.3%増加した。赤字拡大の主な要因はエネルギー価格の急騰である。イラン戦争の影響で原油供給が不安定となる中、日本はエネルギー供給の多様化を進めているが、アメリカからの石油輸入額は約900%増加(輸入量は460%増)するなど、価格上昇の影響が顕著に表れた。全体の石油輸入量は減少したものの、価格上昇により輸入額は約60%増加した。

SMBC日興証券のシニアエコノミスト、宮前幸也氏は、「当面の間、輸入価格の上昇が輸出価格を上回る状況が続くだろう。これにより貿易赤字の圧力は解消されにくい」と指摘している。

為替市場においても、円安は深刻な状況にある。6月のドル円平均為替レートは159.69円で、前年同月比10.9%の下落となった。今週に入り、円相場は一時163.24円まで下落し、1986年以来の安値を更新した。日本政府は4月末から5月末にかけて、為替介入として11.73兆円を投入したが、米日金利差や地政学的リスクの影響により、円の下落を食い止めることはできなかった。財務大臣の片山皋月氏は、「過度な為替変動に対しては、大胆な措置を取る用意がある」と強調している。

一方で、輸出は堅調に推移している。世界的なAI半導体需要の高まりを受けて、半導体などの電子部品の輸出が54%急増した。自動車や非鉄金属の輸出も増加し、米国向け輸出は自動車の好調により13%増加、中国向けは半導体が支えとなった。

しかし、経済学者らは、貿易赤字の拡大が第2四半期の経済成長を押し下げると警告している。戦争の継続と高インフレの影響により、次回発表されるGDP統計では景気減速が反映される可能性が高い。

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  • 出典:PR Times
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