米国株式市場は22日(水)、半導体株の弱さと原油価格の上昇を受けて下落して取引を開始しました。S&P 500指数とナスダック総合指数が下落し、特にチップ関連株の軟調が市場全体を押し下げました。投資家はGoogleの親会社であるAlphabet(GOOGL-US)をはじめとする大手テック企業の決算発表を注視しており、AI熱による上昇相場が持続可能かどうかを判断する材料としようとしています。

また、米国とイランの軍事的緊張の高まりにより、ブレント原油価格が一時的に1バレル95ドルを突破し、インフレ懸念を助長させ、市場のリスク選好姿勢を抑制しました。

取引時間中、ダウ工業平均は一時80ポイント約0.2%)上昇しましたが、ナスダック総合指数は140ポイント約0.5%)、S&P 500指数は0.2%、フィラデルフィア半導体指数は1.0%それぞれ下落しました。台湾積体電路製造(TSMC)のADRは1.5%下落しました。

Alphabetは前四半期、2025年比で2倍以上増加する最大1900億ドルの資本支出を計画すると発表しており、投資家はAI投資が収益に結びついているかを注視しています。市場では、AIインフラ投資の持続性が半導体株の高値づかみを正当化するかどうかが問われています。

一方、テスラ(TSLA-US)も同日夜に決算を発表します。今年に入ってから株価が16%下落している中、AI投資の拡大が逆に株価を支える可能性があります。IBM(IBM-US)とテキサス・インスツルメンツ(TXN-US)も同日決算を発表します。

個別銘柄では、サーバー需要の強さを背景に、米国超微(SMCI-US)が盤前で17%急騰。ソフトウェア企業のPegasystems(PEGA-US)は利益が予想を下回ったため、大幅に下落しました。

今後は、マイクロソフト(MSFT-US)、Meta(META-US)、アップル(AAPL-US)、アマゾン(AMZN-US)が来週にかけて決算を発表する予定で、いずれもAI関連の資本支出が焦点となります。過度な楽観は設備過剰を招く懸念を、逆に支出削減は需要減速と解釈され、市場の混乱を招く可能性があります。

為替・商品市場では、10年物米国債利回りが4.64%まで上昇し、ニューヨーク・ライト・クルードは86.21ドル、ブレント原油は93.33ドル。金価格は4,138.10ドルまで上昇しました。円はやや強含み、日銀関係者が早期利上げの可能性に言及したと報じられています。

個別銘柄動向: - 米国超微(SMCI-US):第4四半期の暫定決算が利益面で予想を大幅に上回り、株価が16.27%上昇(盤前約17%) - デル・テクノロジーズ(DELL-US):サーバー関連株の上昇波に乗り、7.30%上昇 - HPE(HPE-US):同様にサーバー需要の強さを受けて盤前で4%以上上昇 - AT&T(T-US):調整後EPSが0.65ドル(予想0.59ドル)と好調で、盤前3%上昇、早盤4.38%上昇

経済指標:本日発表予定の主要経済指標はなし。

ウォール街の見方: AIがソフトウェア企業に与える影響への懸念から、モルガン・スタンレーなど少なくとも5つの機関が6月以降Adobe(ADBE-US)の格下げを実施。2026年までに10機関以上が同社の見通しを下方修正しています。Salesforce(CRM-US)も同様に売り推奨が強まっています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:Alphabet / Google / Tesla
  • 製品・サービス:AIインフラ / クラウドサービス