インテル (INTC-US) は、7月23日(木)の米国株式市場終了後に第2四半期決算を発表する予定です。この結果は、今年の強騰を支えた「リバイバル期待」と人工知能(AI)需要が、同社の基本的な業績面で裏付けられるかどうかを検証する重要な試金石となります。インテルの株価は今年に入り185%上昇し、元の価格のほぼ3倍に達しましたが、6月22日に終値で過去最高を記録した後、半導体株全体の売り圧力を受け、25%以上下落しています。

アナリストの予想によると、中央処理装置(CPU)の需要回復を背景に、インテルの第2四半期売上高は実に6年ぶりの高い成長率を記録する可能性があります。特に、CPUがAIエージェントの運用を支える用途にますます使われるようになり、AIインフラの構築が同社に新たな需要をもたらしています。

LSEGがまとめたデータによると、市場はインテルの第2四半期売上高を144.2億ドルと予想しており、前年同期比12.1%の増加です。調整後1株当たり利益(EPS)は0.21ドルと見込まれています。中でも、データセンターおよびAI部門の売上高は、前年比36.4%増の53.7億ドルに達すると予測されており、今回の決算の最大の注目点となるでしょう。

投資家はまた、インテルのファウンドリ(受託製造)事業が外部顧客をどれだけ獲得できるかにも注目しています。同部門は最近、テスラ(TSLA-US)との提携を発表するなど進展を見せていますが、市場が最も注目しているのは、インテルがアップル(AAPL-US)向けにプロセッサを製造する契約を獲得できるかどうかです。

ドナルド・トランプ前米大統領は4月、インテルとアップルがチップ製造の合意に近づいている可能性を示唆しましたが、両社は現時点でそれを正式に確認していません。もしインテルがアップルの注文を獲得できれば、ファウンドリ事業の売上増に加え、先進的な半導体ファウンドリとしての市場評価を大きく高める効果も期待できます。

一方で、インテルは依然として個人用コンピュータ(PC)市場の需要低迷や、過去の高水準に比べて著しく低い収益性という課題に直面しています。バーンスタインのアナリストは、市場環境や投資ストーリーが好転しているため、過去に比べてインテルへの見通しを改善していると述べていますが、基本的な業績面には依然として厳しい状況が続くと指摘しています。

前四半期には、生産能力が逼迫する中で、本来は販売が難しいとされていた在庫、特に一時的に棚上げされていた旧型や低価格帯の製品を意外にも販売できたことで、需要の改善が示唆されました。

市場は、インテルの第2四半期の調整後営業利益率を38.8%と予想しています。TD Cowenのアナリストは、大規模なファウンドリ投資や新プロセスによる生産能力拡大に伴うコストが、依然として利益率を圧迫していると指摘しています。今回の決算で、AI需要がPC市場の低迷やファウンドリ事業の支出負担を十分に相殺できるかどうかが、インテル株の今後の上昇余地を決める鍵となるでしょう。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:財務情報
  • 関連組織:インテル / テスラ / アップル
  • 製品・サービス:CPU / データセンター向けチップ