全球 AI サーバー大手の米国超微電腦 (SMCI-US) は、21日(火)に、2024年6月までの第4四半期において、新規受注総額が600億ドルを超えたと発表しました。この発表を受け、同社の株価は22日(水)の米国時間前場取引で一時15%以上急騰しました。これは、AIインフラ市場の需要が依然として非常に強いことを示す重要な指標です。
米国超微電腦は、今回の業績速報において、利益見通しを大幅に上方修正しました。2024年6月までの四半期の売上総利益率(Gross Margin)は、従来の8.2%~8.4%から15%~17%に引き上げられました。これはほぼ倍増する水準であり、主に「顧客構成と製品構成の好転」によるものと説明されています。
一方で、売上高については、当初の予想範囲(110億~125億ドル)の下限付近にとどまると見込まれています。しかし、600億ドルを超える受注残は、今後数四半期にわたって順次出荷されるため、今後の業績の可視性は非常に高くなっています。
米国超微電腦は具体的な顧客名を明かしていませんが、市場ではイーロン・マスク氏が率いるSpaceXのAI部門が主要な発注元と見られています。同社CEOの梁見後氏は、X(旧Twitter)上で、SpaceXの大型AIデータセンター向けに、NVIDIA製の高性能GPUを搭載したサーバーラックを供給していることを確認しています。
有名な財経評論家ジム・クレイマー氏は、米国超微電腦の業績はサーバー需要全体の好調を示す「良い兆候」だと評価し、今後のDellなどの業績も期待できると述べました。
一方で、同社は課題も抱えています。AIサーバーの需要に応えるための部品調達に巨額の資金を要しており、また、従業員が米国の輸出規制に違反してNVIDIA製チップを中国に違法に輸送したとして逮捕される事件も発生し、監督当局の調査が進行中です。これが株価の乱高下の一因となっています。
しかし、AIサーバー需要の持続的な高まりを受け、技術指標上は株価の回復傾向が見られ、短期投資家は今後の正式な決算発表を注視しています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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