貨物取り扱い業者の中菲行(5609-TW)は最新の見通しで、今年の海運市場は需要と供給が比較的均衡していると指摘した。しかし、2027年から2028年にかけて大量の新造船が就航する見込みであり、これによりグローバル海運市場は新たな競争周期に徐々に移行すると警告している。特に市場環境の変化が激しく、今年第4四半期の見通しも限定的であるとしている。
中菲行は、海運市況の変化が非常に速いものの、台湾がグローバルAIサプライチェーンにおいて重要な役割を果たしているため、空運市況は来年まで好調が続くと分析している。
同社は、高時効貨物の平均準時納品率が98%以上を達成しており、現在の売上高の約半分が半導体およびハイテク物流から得られている。また、取り扱う半導体産業の顧客数は350社以上に上る。
中菲行は、AIが次世代の物流成長を牽引する重要な要因になると見込んでおり、アジアの製造拠点から世界中のAIデータセンターへ至るワンストップサプライチェーンサービスを構築済みである。これには空輸、海運、保税倉庫、プロジェクト物流、貿易コンプライアンス、サプライチェーン統合が含まれる。
さらに同社は、グローバルな貨物流の再編について説明し、中国の輸出の重点がASEAN、インド、その他の新興市場へと徐々にシフトしていると指摘。一方で、台湾および東南アジアから米国への高価値貨物の輸出は引き続き増加している。グローバルサプライチェーンは単純な「中国離れ」ではなく、より多様化・地域化された構造へと進化していると分析している。
また、地政学的リスクがサプライチェーンにおける新たな常態となっており、貨物所有者のサプライチェーン管理は最低コストの追求から、レジリエンス(回復力)、リスク管理、迅速な対応能力の両立へと移行していると強調している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:調査
- 原文内の日付:2027 / 2028