Alphabet(GOOGL-US) とテスラ (TSLA-US) は23日、株価が盤中で大幅に下落した。両社が第2四半期の財報を発表した際、人工知能(AI)関連の投資を大幅に拡大する意向を示したことに加え、自由キャッシュフローが同時にマイナスに転じたことから、投資家はAIブームに伴うコスト増が収益に転化していないことに懸念を強めている。
発表時点までに、テスラ (TSLA-US) の株価は10.64%下落し、一時334.22ドルとなった。Alphabet(GOOGL-US) も5.99%下落し、321.59ドルで推移した。両社は前営業日(22日)にもそれぞれ1.3%、1.46%下落しており、財報発表後の売り圧力がさらに強まった。
Googleの親会社であるAlphabetは、2024年の資本支出見通しを当初の1800億~1900億ドルから、1950億~2050億ドルに大幅に引き上げた。また、2027年まで支出がさらに増加する可能性があると警告している。スンダー・ピチャイCEOは、この支出増はAI需要の高まりに対応するための計算能力の拡張が主な目的だと説明した。現在、顧客の需要を満たすだけの十分な計算リソースが確保できていないという。
しかし市場は、Alphabetの資本支出の急増や利益率見通しの弱さ、Gemini 3.5 Proのリリース延期、目新しい新製品の不在に懸念を示しており、巨額のAI投資が明確な競争優位に結びついているか疑問視している。
一方、Alphabetの財報には明るい側面もある。Google Cloudの第2四半期売上高は前年比82%増の248億ドルとなり、市場予想を上回った。部門の営業利益率も前年同期の20.7%から35.6%に大幅に改善しており、AIやクラウドへの投資が一部で成果を上げ始めていることが示された。
テスラの第2四半期の資本支出は前年比142%増の57.9億ドルに達し、年間支出は250億ドルを超える見通しだ。イーロン・マスクCEOは投資家を安心させようとし、「今年は資本支出が極めて大きな年になるが、これが『会社史上最高の資本リターン』を生むだろう」と述べた。
マスク氏は、資金は半導体の生産や人型ロボット「Optimus」の開発に使われると説明した。テスラはすでにOptimusの第1世代生産ラインを設置しており、まもなく生産を開始する予定だという。一方、主力の自動車事業の第2四半期売上高は前年比23%増の205.2億ドルとなった。
両社ともAI投資の長期的な可能性を強調しているが、自由キャッシュフローがマイナスに転じ、資本支出が膨らみ続ける中、投資家はこれらの巨額支出がいつまでに評価を支える利益に転化するのか、注目している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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