バローズ銀行 (Barclays) は金曜日、ホルムズ海峡 (Strait of Hormuz) の航行停滞が続く中、国際原油価格の上昇リスクが高まっていると発表しました。同行は、現状が1~3か月続く場合、2026年のブレント原油価格予測の上方修正が必要になるとし、現物価格は1バレル150ドルに達する可能性があると分析しています。

バローズ銀行は、2026年のブレント原油平均価格を1バレル96ドル、2027年は85ドルで据え置いていますが、ホルムズ海峡の停滞が長期化すれば、価格上昇リスクが生じると指摘しています。

同行のシナリオ分析によると、供給中断が1か月続く場合、2026年の平均価格は予測比約2ドル上振れます。2か月続くと7ドル、3か月続くと10ドルの上昇リスクがあり、平均価格は106ドルに達する可能性があります。

最新レポートでは、現物価格は長期平均価格よりも早く反応するため、供給阻害が3か月続けば、ブレント原油現物価格が150ドルに達する可能性があると述べています。

今週、国際原油価格は5月以来初めて100ドルを突破しました。これは、米国とイランの緊張が高まり、ホルムズ海峡の航行がほぼ停止したため、世界の原油供給中断への懸念が高まったためです。しかし、中国が米国とイランの和平交渉を仲介しているとの報道を受け、金曜日には価格は100ドルを下回りました。

ホルムズ海峡は世界で最も重要なエネルギー輸送の要所の一つです。バローズ銀行によると、今回の衝突以前から、世界の約5分の1のエネルギー供給がこの海峡を通っていました。そのため、長期的な封鎖は世界のエネルギー市場に大きな打撃を与える可能性があります。

一方、ロイターの調査では、中東の衝突が2026年の世界原油供給不足への市場予想をさらに強めていることがわかりました。ただし、多くのアナリストは、ペルシャ湾の輸出が徐々に回復し、米国の原油生産が堅調で、中国の需要成長が鈍化していることから、2027年には再び供給過剰に転じると予測しています。

バローズ銀行は、今後の原油価格の行方は中東情勢、特にホルムズ海峡の航行が正常化できるかどうかに大きく左右されると指摘しています。供給中断が長期化すれば、市場は世界のエネルギー需給見通しを再調整し、価格変動の幅もさらに拡大する可能性があるとしています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査
  • 関連組織:Barclays
  • 製品・サービス:市場リスク分析